格闘技から学ぶ
去る6月15日、日本全国で介護セミナーをされている小濱道博とセミナーを開催しました(詳細は6月19日の本ブログをご覧ください)。
小濱先生の講義の中で、コンビニ化する介護業界という内容がありました。
1 デイサービス事業所の数
→大手コンビニの全国の店舗数と同数の3万店舗があり、競争が激しくなっている。
2 変わりばえのないサービス
→コンビニの商品は全国どこでも同じような商品が購入できる。デイサービスのサービス内容も同様で、どこのデイサービスも同じようなサービスを行っていることが多い。
介護保険事業は職員配置や規定などを厳守した上で経営するため、差別化しにくい一面があります。しかし、経営していく上では差別化は必要です。そのためにはどうすればよいのでしょうか。
格闘技のK1に、長島☆自演乙☆雄一郎という選手がいます。長島選手はK1でチャンピオンになるという実績もさることながら、コスプレでも有名です。実は長島選手、大学在学中はガイドヘルパーのアルバイト経験があるのです。介護業界と多少縁があるということから、8月25日、長島選手とセミナーを開催しました。
長島選手からは、ブランディングについて学びました。長島選手はK1という地上波で放送されるメジャーなイベントに出るため、単に強いだけでは時間がかかりチャンスも少ないと考えたそうです。
そこで、自分のキャラクターを設定し、ブランディングをしていきました。そのプロセスは、介護事業者にも通じるものがあると感じました。
(1)リングネーム(長島☆自演乙☆雄一郎)
「自演乙」というのは、ネットの掲示板で使用される用語です。なぜ自演乙とつけたのかというと、ファンをネットを行っている層に絞り、訴求したかったからだそうです。格闘技の試合はネットで配信されることが多く、リングネームの自演乙という名称を用いることで、ネットのユーザー層にPRできる狙いもあったそうです。
(2)コスプレ
長島選手は、入場シーンでアニメのコスプレをしています。これは、試合だけでなく入場シーンも楽しんでほしいという狙いがあるそうです。
と同時に、観客の印象に残るための戦略でもあります。入場のダンスやコスプレの衣装などの準備も怠らず、試合前の練習後に打ち合わせを行うそうです。
強いだけでは、特定の格闘技好きのファンにしか支持されません。より多くの人に自分を知ってもらい、格闘技業界を盛り上げていきたい。そういった志があって行っているそうです。
コスプレしリングネームもユーモアを取り入れていることで、プレッシャーに感じることもあるそうです。プレッシャーを克服するために、人一倍練習もするそうです。
介護事業所でも、長島選手の取り組みをアレンジして取り入れていくことは大事だと思います。良い介護は行って当然。プラスαで事業所の取り組みを向上し、周知していく努力が求められます。
お知らせ
「介護事業経営セミナー 成功事例に学ぶ! 沖縄開催」のご案内
日時:2012年9月29日(土)11時~17時
講師:小濱道博先生×辻川泰史×梅澤伸嘉氏ほか
詳細:http://eichieru.com/seminar/120929.html
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