介護事業所にとっての納涼祭
2012年08月07日 09:00
先日、当社では納涼祭に向けたミーティングを行いました。どういった催しを行うか、飾りつけをどうするかなど演出のアイデアを、スタッフ同士で出しあいました。
私は聞き役として参加しましたが、なんとなく違和感を覚えました。それは、昨年、一昨年に行ったことを、少しアレンジしただけで行う話し合いになっていたからです。確かに定番というのはありますが、毎年同じだと作業的な企画になると感じ、話をしました。
スタッフにとっては、毎年恒例の納涼祭という業務の中の一つかもしれません。しかし、利用者は高齢者であり、来年の夏が保障されているとは限りません。もしかすると、今年が最後の夏になるかもしれません。自分の祖父母や両親にとって最後の夏だったら、どんな経験をしてもらいたいか、どう楽しんでほしいか。近年は近所の夏祭りも少なくなり、自分で歩いて行くことが困難な場合も多くあります。それをデイサービスの利用時に、簡易的であっても雰囲気を楽しんでいただくのです。
利用者たちはスタッフのがんばりを感じ、楽しんでいるふりをすることもあります。
日常の入浴介助、レクリエーションなど、デイサービス業務の合間に夏祭りを行う事業所が多いと思いますが、「この利用者にとって最後の夏祭りかもしれない」と考えていくことも必要です。
その後、スタッフも理解してくれたようで、例年にもまして工夫を凝らしています。今年は提灯も多めに注文し、衣装も多く取り入れます。メイドカフェコーナーも作ってみようと思います。顛末は、当ブログでも紹介させていただきます。
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