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辻川泰史の「介護事業所運営のコツ、教えます」

9分間のために3か月の準備を行う

 去る6月2日、いつもお世話になっているキックボクサーの日菜太選手の応援に行きました。結果は負けてしまいましたが、とても感動して勉強になりました。
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 試合は3分1ラウンドの3ラウンド方式、合計で9分間、あっという間の時間です。
 観戦する側は、試合の勝敗と内容という、この9分間だけに注目します。しかし、この9分間のために、選手は1日数時間のトレーニング、食事の配慮などを行います。そういった試合に臨む姿勢をみていたので、より感慨深いものでした。
 格闘技と介護業務を比較して考えてみるのは、一見内容が違うように感じます。しかし、自己の業務と照らし合わせてみることで、新たな気づきも生まれます。
 私たちの業務では、レクリエーションやイベント、介護技術のスキルの向上の時間、知識を学ぶ時間、事務などの業務を行うために準備をします。しかし、その準備が不足して、思うようにいかない時もあるでしょう。その際、時間がなかった、初めてのことで経験がなかった、指導を受けていなかったなど、外部に原因を求めてしまうことがあります。
 確かにそういう場合もあるでしょう。しかしそれは、自己の準備不足という一因が大きいこともあります。
 例えば、初めて行うことであっても常に想定しておく、先輩などの取り組みをみて自分が行う時はこうすべきなどと、シミュレーションすることで、少しの準備を行うことができます。
 試合後、日菜太選手のトレーナー兼会長の言葉は、管理者としてとてもためになるものでした。
 「勝ちは選手の手柄、負けはトレーナーの責任」
 上司として、スタッフが利用者から評価を受けること、何かで結果を出すことは、スタッフの評価であり、何か失敗した際は上司として自分の力量不足ということでしょう。


※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
辻川 泰史
(つじかわ やすし)
1978年東京都生まれ。98年、日本福祉教育専門学校卒業。老人ホーム、在宅介護会社勤務を経 て2002年、(有)はっぴーライフを設立(05年に株式会社化)。08年、(株)エイチエルを設立。現在、コンサルティ ング、講演、セミナーなどでも活躍中。
著書に『福祉の仕事を人生に活かす!』(中央法規、2009年)がある。
はっぴーライフHP
http://www.hl-tokyo.com/
対談ムービー http://www.youtube.com/user/
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