9分間のために3か月の準備を行う
去る6月2日、いつもお世話になっているキックボクサーの日菜太選手の応援に行きました。結果は負けてしまいましたが、とても感動して勉強になりました。
試合は3分1ラウンドの3ラウンド方式、合計で9分間、あっという間の時間です。
観戦する側は、試合の勝敗と内容という、この9分間だけに注目します。しかし、この9分間のために、選手は1日数時間のトレーニング、食事の配慮などを行います。そういった試合に臨む姿勢をみていたので、より感慨深いものでした。
格闘技と介護業務を比較して考えてみるのは、一見内容が違うように感じます。しかし、自己の業務と照らし合わせてみることで、新たな気づきも生まれます。
私たちの業務では、レクリエーションやイベント、介護技術のスキルの向上の時間、知識を学ぶ時間、事務などの業務を行うために準備をします。しかし、その準備が不足して、思うようにいかない時もあるでしょう。その際、時間がなかった、初めてのことで経験がなかった、指導を受けていなかったなど、外部に原因を求めてしまうことがあります。
確かにそういう場合もあるでしょう。しかしそれは、自己の準備不足という一因が大きいこともあります。
例えば、初めて行うことであっても常に想定しておく、先輩などの取り組みをみて自分が行う時はこうすべきなどと、シミュレーションすることで、少しの準備を行うことができます。
試合後、日菜太選手のトレーナー兼会長の言葉は、管理者としてとてもためになるものでした。
「勝ちは選手の手柄、負けはトレーナーの責任」
上司として、スタッフが利用者から評価を受けること、何かで結果を出すことは、スタッフの評価であり、何か失敗した際は上司として自分の力量不足ということでしょう。
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