信念

　私は趣味で、週1日ほどキックボクシングを習っています。そのうち月に2回ほどは、K1にも出場していた日菜太選手から指導を受けています。
　練習は楽しく行っていますが、それよりも物事に取り組む姿勢を教えられます。

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　日菜太選手は、あえて自分のキャリアよりも多くのキャリアを積んでいる選手との試合を行っています。プロの中には、なるべく勝てそうな相手としか試合をしたがらない選手もいると聞きますし、当然、常にトップでいたいという気持ちもあるので理解できます。
　なぜ、あえて自分よりもキャリアの多い選手と試合をすることを希望するのかと伺うと、「自分より経験の多い人からは何かしら得ることがあると思う」と話していました。試合は怖くないのかと尋ねると、「たとえ自分が絶対に勝てると思う相手でも、前の日からは寝られない時もある。ただ、自分が一番練習してきたし、自分を支えてくれた人のことを思うと強くなれる」と言うのです。
　これは仕事でも同じだと感じました。私たちも、自分にはできないから、自信がないからと行わないまま、経験のせいにしてしまうことがあります。しかしそれでは、自分の基準が上がりません。
　また、何かに挑戦する際は、怖いという思いを抱くことでしょう。その際、自分のことだけを考えるではなく、周囲の人のためという利他の気持ちが大切だと実感しました。
　どんな分野でも、活躍し結果を出している人は、自分の信念をもって取り組んでいるということを再認識しました。