自ら考えて行動する職員を育てるために
先日、当社でスタッフの人事異動がありました。人事異動といっても、当社には3つの事業所があり、それぞれの事業所の距離も7kmほどです。
本社兼事業所を兼ねている吉祥寺事業所は、他の事業所に比べてデイサービスのフロアも広く、スタッフの人数も多くいます。
3つの事業所ともにデイサービスであり、進行やプログラムなど、事業所の特色によって違いはありますが、書式や記録、非常勤スタッフへの指導の方法などに変わりはありません。しかし、環境の変化があった分だけ、異動先では、今までできていたことでもミスをすることがあります。
異動になったスタッフと話をしていて気づいた点があります。そのスタッフは1年前に福祉系大学を卒業し、規模の大きな病院の相談員として活躍していましたが、当社の理念や取り組みに共感して入社してくれました。
それはどうしてでしょうか。
スタッフや利用者の数が少し多くなっただけで、どうして今までできていたことができなくなってしまうのでしょうか。それは、暗記はできるけれど、応用力が不足しているのです。
学力試験では、テストで良い点数をとるための暗記が中心になっています。規模の大きな法人ほど役割分担が明確で、「これだけ行っていればいい」という業務が確立されています。
最初は、自分の業務以外のことで「もっとこうしたらいいのでは」という考えがあっても、年数が経つにつれて、考えることも少なくなってしまうことがあります。
マニュアルも必要ですが、中小企業の業務においては、マニュアルに頼らず自ら考えて行動する姿勢と、それを認めて支援する環境の大切さを再認識しました。
そうした考えて行動する習慣を作るためには、想定した事柄でその際自分はどうするかと考える機会をもつディスカッションをしていこうと思います。
そのスタッフも、自分自身の課題に気づいているので、工夫して自分に合った方法で改善、し成長していきたいと話していました。今後に期待です。
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