心のもちようを変える工夫
先週末、コンサルティング契約をしている法人との面談、経営相談のために、福岡、鹿児島に行ってきました。地方によってサービスの特色が違うのが面白く感じられました。
私のクライアントの地域では、温泉が豊富に湧き、国道沿いに「温泉」という文字を頻繁に目にします。温泉付き高齢者施設の看板も目にしました。
多くの地域では、温泉を入浴で用いることは施設や事業所のコンセプトになります。しかしこの地域では、温泉は生活の中にあり当然の存在であり、目新しさはないということです。
そうした地域では、入浴を炭酸泉にしたりジャグジー風にする等の工夫で支持を得ていることもあるそうです。介護事業の地域性の面白さと難しさを感じた事柄でした。
あるクライアントが新規の事業所を開設し、居宅介護支援事業所のケアマネジャーにあいさつ(営業)回りを行ったところ、「体調が悪いんですか?」「暗いように見えるけど」など、自分は真面目に話をしているつもりだけど、相手には違う印象に写ってしまうことを大きな課題としてとらえていました。
たしかにその人は、一見すると明るい雰囲気には見えません。しかし、話をすると、利用者への責任や介護の業務に関して見習うべき点が多くあります。この人の良さが伝わらないのはもったいないと感じました。
雰囲気が明るくなる話し方や伝え方を練習してみることも考えました。しかしそうした練習は、一つ間違うと自分が暗い印象ということを、無意識に強く認識することにもつながりかねません。
そこで、近くにデパートがあったので、思いきって洋服を買いに行くことを提案しました。普段自分では選ばないような服を着ることで、雰囲気が変わるのではないかと感じたからです。
その人は提案を喜んで受け入れ、買い物に行きました。コーディネートはプロの店員に任せ、私は席を外しました。
10分後に戻ると、今まで見たことのない笑顔で試着をしている姿がありました。
早速その服を購入し、そのまま着て帰るとのことでした。
帰りに少し居酒屋に立ち寄り話をしていると、やはり雰囲気が違います。心境を伺うと「明るい服を着ると、気持ちが変わります。明日は美容院に行きます」と返答がありました。
内面が一番大事ですが、第一印象を意識することも大切なことです。そのためには、自分を演出することも大切な要素だと思います。
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