外国人介護士
2012年04月03日 09:00
先月発表された介護福祉士国家試験の合格発表では、インドネシアやフィリピンから来た介護士が初めて受験し、36名が合格したことは、メディアでも大きく取り上げられ、報道を耳にした人も多いのではないでしょうか。
私自身は当初、外国人介護士に反対でした。一つは言葉の問題であり、もう一つは文化の問題です。
前者は、日本語の「うん」というような曖昧な返答に対して「イエス」と受け止めてしまうと、利用者の要望に気づくことができにくくなるのではという危惧からです。後者は、日本との風習の違いを、利用者世代が受け入れないのではないかということです。
しかし、日本の人口動態を考えると、外国人介護士の力がなければ、高齢化社会を支えることはできないという現実を認識しました。そこで、2名のフィリピン出身の介護士を採用しました。
彼らはとても献身的で、利用者も受け入れています。明るく接する姿勢は、他の職員にもよい影響を与えています。
危惧された言葉の問題も、不明な点は周囲のスタッフに必ず確認するように、困っているような時はスタッフがサポートすることで、連携も強化できているように感じます。
問題は、記録です。日本語での記載に不自由を感じる時があり、私たちがその記録を読むことが難しい時があります。今のところは、簡単な記録であっても日本人のスタッフが記載しています。
国家試験の合格率は40%弱とのことでしたが、もう少し期間や問題を緩和していくことが必要だと感じています。
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