介護保険事業+○○
介護保険の報酬改正に伴い、小規模デイサービス、グループホーム、訪問介護等の事業所は大きな減収になる事業所が多くなり、大きな混乱や不満が出ているのが現状です。
私自身もデイサービス事業所、訪問介護事業を経営している立場ですので、減算になることについては不満もあります。また、コンサルティング業務や経営相談等では、報酬改定に関する不安や不満を口にする経営者が多くいます。
しかし介護事業は、介護保険制度に収益が左右される事業であり、そのことは参入する時に認識しているはずです。
デイサービスでいえば、報酬改定により時間区分の変更、報酬の減算もありましたが、他業種の報酬に比べるとよいほうではないかと思います。「客単価」というと語弊があるかもしれませんが、利用者の1回あたりの利用料金は、5-7算定でみても、ディズニーランドのパスポートより高いことがわかります。
中小の介護事業者は、今回の介護報酬の改定に伴い、スタッフの給与に影響が出ないような経営の軸を見つめ直すよい転換期に変えるべきではないかと感じています。
今後、介護報酬が上がるのは難しいでしょう。そこで、自費事業に関しても、視野を広げていくことが必要です。といっても、介護事業者が建設業や飲食業など畑違いの分野に参入していくことは困難です。現在の介護事業とコラボレーションし、地域や事業所の特性、資源を活かした方向性が求められます。
そうした取り組みを模索し、次回の介護報酬改正の際には、介護保険事業以外の事業をもち、スタッフの生活を安定させ、利用者に対しても安心したサービスが提供できるよう、経営の軸をもつことが大切です。
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