新年に際して
新年、あけましておめでとうございます。
昨日は全国で成人式が行われていました。自身のことを考えてみると、成人式を終えた平成14年、日付も毎年同じ1月15日でした。大雪で各地で成人式が中止されたことを覚えています。そのときは、あと2か月少しで社会人かと、希望に燃えていました。
これから社会に出ていく成人の方も多くいます。そのなかには介護業界に来る方もいます。そうした方々が、新入社員・職員として業界に入り、悲観せず、最初にもっている想いや志を失わないようにサポートし、姿勢を見せることが大切です。
介護業界には、新卒で入って3年後に業界を去ってしまう人が多くいます。それは低賃金、重労働という理由だけではありません。
高齢者と接することが嫌になって辞める人は多くないでしょう。人間関係や正当に評価されないという理由が多いように感じます。
介護業界にいると見えづらいですが、この業界は他業種から成長業界として注目されています。成長業界というのは、社会になくてはならない、必要な仕事という意味で、国を、社会を支える仕事です。
介護技術や知識ももちろん必要です。しかしそれだけでは、介護業界に従事する私たちの状況は改善されにくいのが現実です。
ある医師に言われました。「介護技術を追求していくと、PTやOTに到達する。介護知識を追求していくと、学者や医師に到達する。介護職は、別の方法を考えていくことも一つの選択肢ではないのかな」
この考えが必ずしも正しいとはいえませんが、実際の現場で評価されにくく、自らの給与に還元されにくいというのは、こうした見方によるものと感じます。
介護の現場では、一番身近に利用者と接するからこそできることが多くあります。それは個々の個性によっても異なります。柔軟な発想や感性を磨き、心のサポートをできることではないかと思います。
これから介護業界を目指してくる後輩が、悲観して去ることのない業界を目指すことが、自分のためでもあると感じます。
本年も宜しくお願いします。
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