地域の連携
先週末、鹿児島にあるクライアントに行きました。社長は温泉旅館の3代目です。この温泉旅館では、日帰り温泉が利用できます。お客さまは地域の高齢者が多く、地域の憩いの場、すでにデイサービスのような機能を果たしているのです。
介護保険サービスは同じ土壌の上で
デイサービスの送迎は通常、自宅から事業所までの往復です。
通常のサービス業であれば、今日は○○病院まで、集会所まで、友人の○さんの家までと柔軟に対応することでしょう。しかし、デイサービスは制度事業です。本人の希望をもとにサービス担当者会議、居宅サービス計画書、通所介護計画書等に基づき行うものです。
制度どおりに行っていたら利用者の確保が難しくなるということは、保険制度のサービス提供としては公平性に欠けてしまうのではないかと感じます。特に他業種から参入した事業所では、そうした思いがあるようです。デイサービスの事業所では、一般乗用旅客自動車運送業の認可を受けている事業所は少ない現状です。
多様化するニーズに応えることは必要ですが、あくまでもデイサービスは介護保険事業です。同じルール(法律)、同じフィールド(人員配置、運営基準等)でサービスの質を競い合うことがフェア(公平)でしょう。
現状の制度では、利用者のニーズにすべて応えるのは無理です。私も、利用者の要望に応えられずもどかしい気持ちになることがあります。しかし、9割は保険給付で支給される事業なので、制度に従うのは当然です。
異業種からも注目され、参入が多くなることは歓迎ですが、グレーゾーンと思われるサービスが増えるのは問題です。利用者のために、そうせざるを得ないと決断して行っているのであれば共感できますが、たとえ利用者様のためにという大義名分があっても、介護保険の給付で事業を行うのであれば、ルールは無視できず、法整備が定まっていない死角を突くサービス提供には反対です。
また、介護に対する想いもなく、差別化で売上が上がるという理由だけで行っている場合もあります。
新年に際して
新年、あけましておめでとうございます。
昨日は全国で成人式が行われていました。自身のことを考えてみると、成人式を終えた平成14年、日付も毎年同じ1月15日でした。大雪で各地で成人式が中止されたことを覚えています。そのときは、あと2か月少しで社会人かと、希望に燃えていました。