デイサービスの送迎時の事故をどう考える?
2011年09月20日 18:00
去る4月には群馬県、そして9月には福島県で、デイサービスの送迎時の交通事故で利用者が亡くなる事故がありました。
運転していた職員の責任もあるでしょうが、私にとって決して他人事ではありません。デイサービスを運営している事業所には、常にこうした危険が伴います。
現場を終え、送迎を行う。送迎加算が付いた際は、利用者1人あたり1日約1000円が付いていました。当時は、当社でも週に2回ほどタクシー会社に送迎を依頼していた時期があります。
しかし加算がなくなり、民間事業所では介護職が送迎を行うのが当たりのようになっている場合もあります。そうしないと事業が成り立たない面があるのです。
定められた報酬や制度の中で運営していくためには必要なことですが、利用者へのサービスはデイサービスの中だけではありません。安全に送迎して自宅まで迎えに行き、そしてお送りする。送迎中の車内でも、利用者の状態に気を配り、運転しながら様子をうかがいます。
小回りが利く車両では、運転、利用者の様子確認、走行の安全確認を1人で行いますが、2人で行うと運営上は厳しくなります。職員の自己責任もありますが、事業所は利用者の安全と職員の安全を守る義務があります。
万が一に備えてどういった対応策をとるか。連絡先、対応方法などを協議して、社内で共有することが必要です。予防策として、送迎担当者の体調の確認も必要です。利用者へのバイタルだけでなく、スタッフのバイタルまでも確認することが予防の一つといえます。
個人的には、再度送迎が加算され、送迎スタッフの確保、送迎代行の依頼に充てるなどの条件付きで支給してほしいと考えます。
コメント
ブログを拝読させていただき、亡くなられたご利用者様、またそのご家族のことを思うと胸が痛みます。これからは人ごとではなくなります。安全運転を心がけ、事故のないようにいたします。
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