事業計画の作成
介護保険事業所を運営していく際、年度ごとの計画、事業計画を作成することは欠かせません。しかし、事業計画を作成していない法人もあるのが実状です。また、事業計画を作成しても、書式に数字を当てはめただけということもあります。
そこで今回は、介護保険事業所の事業計画について考えてみましょう。
事業所を運営していく上では、予想外の出費が生じたり、新規に事業を開始するなど、資金が必要になることがあります。その際、銀行などから融資を受けることは必要ですが、スタッフが安心して業務を行うためにも、しっかりとした事業計画の作成が必要です。
それでは果たして、事業計画は誰のため、何のために立案するのでしょうか。
・自分のため
計画をまとめることにより、自分の頭の中が整理されます。そして新たな気づきを得ることもできます。
・協力者のため(起業時など)
話して説明してもうまく伝わらないことがあります。自分の考えを他者に伝えることは難しいものです。自分の事業計画が伝わりにくいと、協力者は不安です。どういった計画や理念で行うのか、協力者とビジョンを共有するためにも大切です。
・資金調達のため
自分の夢に賛同してもらう、融資、出資する人に安心してもらうために必要です。
・職員のため
安心して勤務してもらい、会社の方針を理解し協力してもらうために必要です。
・競合他社の分析
年度ごとに地域の競合は変化します。競合他社のサービスを知り、学ぶことは必要です。
・自社の分析
スタッフのスキルの評価や社内体制などの見直しなどを行う際にも必要になります。
・人材育成予定
人材の育成は対人援助サービスである介護サービスに欠かせません。年間の研修日の決定と講師のコスト、場所など、単にカリキュラムとして行うのではなく、季節に応じて行ったり、制度の動向に合わせて行う等、少しでも旬の研修を行うことが大切です。
・人材募集広告費
前回のブログでも少し記述しましたが、予想される広告費よりも2割ほど多く考えておく必要があります。
・営業方法
画一的な営業方法ではなく、常に見直していくことが必要です。そのほか、法人の特色に合わせて項目を増やしたり減らしながら、自社に合った事業計画の作成をおすすめします。
※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。