緊急時の連絡方法
東北関東大震災は、東京でも震度5強を記録しました。地震後、すぐに各事業所へ電話連絡をしましたが、回線は不通になり、連係をとることが難しくなりました。当然、携帯電話も不通でした。
そんな状況の中で役に立ったのが、ブログとtwitterでした。
パソコンからのアクセスは速度も遅く、余震などの影響で室内で対応することが困難な場合でも、携帯からブログやtwitterなどのモバイル対応のアクセスは可能です。
携帯電話の回線は、容量を超える通信が発生すると、本来は行えるはずの通話や通信でできなくなってしまうことがあるとのことです。インターネットはどこかの回線が切断された場合でも、他のルートを通して通信が可能という考えで、軍事技術として開発されました。
利用者の家族とも連絡がとるのが困難な状況の時に、法人からブログやtwitterで状況をタイムリーに発信することで、安否の確認や状況確認を行うことができます。
利用者家族だけでなく、スタッフの家族も同様です。スタッフ間、利用者の家族、スタッフの家族に向けて、同時に的確に情報を発信することで、情報の共有を行うことができます。
日頃、請求書や給与明細書などに、ブログのURLやtwitterのアカウントを載せておくのと同時に、QRコードを載せておくことで周知することができます。
高齢者世帯の場合はこういった方法で連絡をとることが難しい場合が多いので、緊急連絡先の親族や担当ケアマネジャーに周知しておくことが必要です。
震災直後、電話回線が不通で、街も混乱していました。緊急時の打ち合わせや会議を行うにも、道路状況等の問題でスタッフが集まることが難しい状況でした。
そこで活躍したのがチャット機能です。特にアメブロの機能にある「ピグ」という機能は活躍しました。これは、同時に複数が参加することができて、情報の共有や意見交換が容易にできるものです。
介護業界のネット活用は意味が少ないという認識もいまだにありますが、こういった万が一の事態に備えるためにも、各事業所が取り組む必要があると思います。
「ピグ」の画面
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