管理者に求められる姿勢とは
私が起業して3年ほどは、ほとんどの業務が現場でした。社会に出てからずっと介護の現場だったので、それは楽しく行えました。
しかし、年齢が若い事もあったのかもしれませんが、ずっと介護の現場だと、介護技術やサービスの面で自社の社員と競う気持ちが出てしまいました。自分のほうがトランスがスムース。自分のほうが介護知識がある! などです。
社内でいい意味で競い、切磋琢磨していくことは必要で大切です。しかし、会社は小さくても、私は経営者です。スタッフは、経営者にライバル視されるのは、あまり嬉しくないものだと感じました。
また、スタッフは意識してなくても、「すごい」「勉強になります」など素直に言葉を伝えられなくなっていたのではないかと思います。スタッフはやりにくかったことでしょう。
これは私に限ったことではなく、中小の事業所が多い介護業界には、経営者(管理者)兼介護スタッフ(ケアマネジャー)という場合が多くあります。その場合、スタッフの多くがともに利用者に対してサービスを行えることのできる喜びを感じつつも、どこかにやりづらさを感じている場合があります。
私は、介護技術、知識の習得等はスタッフに任せて、経営者としてスタッフの成長をサポートすることに徹しようと思いました。まだ徹しきれていないとは思いますが、そういった気持ちは強くもっていきたいと思っています。
現場を理解していない管理者の下で業務を行うことも大変です。といって、現場中心で行っている管理者の下で業務を行うのも、時としてやりにくさを感じます。
管理者はスタッフの心情をみながら、自分の立場を踏まえる姿勢が求められます。立場によって、必要なことや意識すべきことは変わってきます。人から評価されることよりも、人の良さを認めていくことが管理者に求められる姿勢だと感じます。
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