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辻川泰史の「介護事業所運営のコツ、教えます」

新規開設にあたって

 今月2日、当社では5事業所目となるデイサービスをオープンしました。前日の日曜日には管理者が出社し、不足している物品や書式などの最終確認を行ってくれました。もちろん休日手当は付けますが、その気持ちを嬉しく感じました。

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開設前夜。試行錯誤は続く

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 当社がデイサービス事業を始めて7年になります。最初は、何が必要か? どうすればよいのか? がわからずに苦労しました。3つめの事業所目までは、私と管理者1名で買い出しや物品の確認をし、準備をしていましたが、4つめの事業所目からはスタッフに声をかけ、手伝ってもらうことにしました。これは、人手が必要という理由よりも、大切なことに気づいたからです。

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チームワームも芽生えます

 私は、すべてての準備を整えたあとで、スタッフに環境を用意することが一番重要だと考えていました。その考えは現在も変わりません。しかし、働いてくれるスタッフにしてみれば、会社が用意した環境だけで自分の意見が取り入れられないと感じることもあるでしょう。準備を手伝ってもらうことで、事業所に対する思い入れが強くなることもわかりました。
 新しく、利用者やスタッフがいないフロアを見たり、物品の配置を皆で考えて決めたり……。そこには物品の段ボールが散乱していたり、新品のレク用品や机があります。汚れている箇所を清掃したり、書類を手分けして整理し、確認し、足りない物品を買い出しに行き、そして開設に向けて準備をする。
 すべての準備が整ったらフロアを見渡す。そして気持ちを高めてオープンに備える。新しい事業所に利用者が集まり、一日が動き出す。
 そこには、開設準備や立ち上げにかかわったスタッフにしか味わえない充実感があります。管理者という立場は、何事もすべて自分が行うことが必要だと感じる場合があるかもしれません。しかし、手伝ってもらうことはスタッフの成長につながり、帰属意識も高まります。スタッフの意見、想いを尊重するために、時にはあえて一手間かけることも必要です。


コメント


 教えてください。新規の事業のための営業はいつから始められますか? 指定許可が下りるまでは、居宅回りやチラシの配布などは違反でしょうか?


投稿者: yumeko | 2010年08月24日 12:48

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
辻川 泰史
(つじかわ やすし)
1978年東京都生まれ。98年、日本福祉教育専門学校卒業。老人ホーム、在宅介護会社勤務を経 て2002年、(有)はっぴーライフを設立(05年に株式会社化)。08年、(株)エイチエルを設立。現在、コンサルティ ング、講演、セミナーなどでも活躍中。
著書に『福祉の仕事を人生に活かす!』(中央法規、2009年)がある。
はっぴーライフHP
http://www.hl-tokyo.com/
対談ムービー http://www.youtube.com/user/
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