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辻川泰史の「介護事業所運営のコツ、教えます」

会議に行き詰まったら

 会議は多くの法人で行われています。部署ごとの連係を深め、サービスの方向性を決め、そしてスタッフ間の意識の共有を深めていくために必要です。

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 以前、元トリンプインターナショナル社長の吉越浩一郎さんのお話を伺う機会がありました。
 吉越浩一郎さんはトリンプの社長時代、「残業厳禁」「がんばるタイム」「禁煙報奨金制度」などのユニークなルールで社員のモチベーションを保ち、売上を飛躍的に伸ばすという実績を残しました。
 なかでも、「決断は2分以内」に行うという方針が印象的でした。会議風景の映像も拝見しましたが、次から次へと議題を振り分けて決定していくテンポの速さが印象的でした。
 その際、必ず次の3点をおさえるようにということを話していました。
・誰が
・何を
・いつまでに行うか
 この三点を明確にして行っているかどうかの確認も行うということです。この三点をおさえておけば、大体のことはうまくいく。しかし、この三点をおさえていないと会議の意味をなさないとのことです。
 内容によっては、時間をかけて意見を交わすことも大切です。ただ、時間だけをかけ過ぎてしまう会議になることも多くあります。会議運営の担当者は、その舵取りをしっかりとおさえるべきでしょう。
 経営者として、私も社内会議を大切にしています。行き詰まったり、意見を述べるスタッフが偏ることに悩むこともあります。その際は、次のような方法を試して打開策を見出しています。
・会議中にBGMを流す
→回転寿司屋では、テンポの良いBGMを用いて顧客の回転率を上げるそうです。そこからヒントを得て、テーマによってBGMを変えることを意識しています。回転寿司屋、デパート、スーパーなど、耳を凝らすとその場に合ったBGMを用いていることがわかります。

・会議の場所を変える
→遊園地に行って気分転換できるのは、視点が上を向くからだそうです。場所を変えることによって良い発想が湧いてくる場合も多いでしょう。たまには食事をともにしながらの会議も試してみる価値があります。
 そのほか、
・会議の席の並びを変えてみる
・会議の司会を順番に変える
 など、自法人にあった取り組み方を見出す試みを行っていくことが大切です。


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プロフィール
辻川 泰史
(つじかわ やすし)
1978年東京都生まれ。98年、日本福祉教育専門学校卒業。老人ホーム、在宅介護会社勤務を経 て2002年、(有)はっぴーライフを設立(05年に株式会社化)。08年、(株)エイチエルを設立。現在、コンサルティ ング、講演、セミナーなどでも活躍中。
著書に『福祉の仕事を人生に活かす!』(中央法規、2009年)がある。
はっぴーライフHP
http://www.hl-tokyo.com/
対談ムービー http://www.youtube.com/user/
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