職員が辞めない具体策とは?
離職率は、職場全体の取り組みとして下げていくことが大切ですが、離職の理由や内容によります。その法人に適していない人材を無理に引き止めることは、その職員にとっても同僚にとっても、法人にとっても有意義なことではありません。
いかに法人に適した人材を採用するか、最初の入り口、採用の段階である程度マッチングの精度を上げることが必要です。
現在の介護業界を取り巻く状況や社会のイメージとして、介護業界は人材確保が困難という認識が強くあると思います。実際に応募が来ても、無資格、未経験など採用に至らないケースもあるでしょう。ですから、ハローワークや折込広告といったこれまでの人材確保の方法では難しくなってきているのが現状です。
特に若い人材を採用したい場合は、インターネットを活用した方法が主流になりつつあります。インターネットでは、法人のエリアだけに焦点を当てた採用戦略から全国に広げることも可能です。
「都市部だから適した方法だ」と感じられるかもしれませんが、そうとも言い切れません。首都圏ではなくとも、その都市ごとに特色があります。都市部の若者のなかには、地方で働きたいと感じている人も少なくないでしょう。
私が担当している四国のクライアントの事業所では、都内からの採用に成功しました。何を打ち出したかというと、地元の人には日常的な風景です。港の風景と海の近くにある事業、名産の魚料理です。地元の人には日常的でも、都市部の若者からすれば憧れることもあるのです。
その前提として、若者に法人の存在を知ってもらう必要があります。そのために、都市部に求人広告を出す方法もあります。しかしそれでは、文字数や画像の制限があり、本当に見せたい、伝えたい思いを伝えることは難しいでしょう。そこで有効かつ効率的な方法が、インターネットの活用です。
インターネットの活用といっても、ホームページやブログ、メルマガ、インターネット求人サイトなど多種多様な方法があります。予算など法人によって異なると思いますが、ホームページの構築、運営、活用は今後さらに必須事項となることは間違いありません。
それでは、どういったホームページが適しているのでしょうか? 正解はありません。法人によって理念、特色が違うので、その特色をしっかり打ち出していくことが大切です。
魅力的なホームページに向けて
・何のためにホームページが必要かを明確にする…ホームページをもつ目的と軸がしっかりしていないと、効果を発揮することは難しい
・ホームページの注意点…個人情報の厳守、一方的な情報発信にならないこと
→求人サイトのように見栄えに焦点がゆきすぎると、親しみが沸かなくなります
・職員の意見を取り入れる…法人の指針を明確にし、職員が愛情をもつことのできるサイト作成にしないと、職員の運営協力が得られません
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