月刊ケアマネジャー連載裏話:コーチング手法を活用した「学び」の計画化
月刊ケアマネジャーでの『高室流“自分育て”の学び術』の連載も、11回目となりました。早いものですねぇ…。
私がこの連載で伝えたかったのは、「学ぶチャンスは、いつもいっぱいある」ということです。
学びは、本を読むことだけではありません。話を聞く、テレビを見る、録画を見る、体験する(やってみる)などなど、機会はいっぱい。事例検討会への参加や事例提出なんかも、とてもいいです。
でも、これらをチャンスにするのは、自分次第なんですよね。
ただ、自分次第といっても、自由にやっていてよいのか。
実は、「行き当たりばったり」では、頓挫することも目に見えています。なぜなら…学ぶことは楽しいですが、「わかるまで」にはちょっと苦労が伴うものだからです。
そんな、少しの痛みを伴う“学び”ですから、やはり計画化するのが一番です。
計画すると「ゴール」を考えることができます。ゴールが決まれば「目標」が決まります。そして「何を取り組むか」が決まってくるのです。このことが大切なんですね。だから、なんとか「継続」できるわけです。
と、ところがです。
この作業をたった1人でやっていると、とても孤独なんですね、これが。小中高校なら「教師」が尻を叩いてくれますが、社会人になって、それも40歳過ぎた専門職に、「あれやれ」「これやれ」「まだなの?」などと、周囲が急かしてくれることは、まずありません。
ということで、学びの計画化にちょうどよいノウハウとして、今回の連載では「コーチング」を取り上げました。
コーチングをひと言でいうなら、「できるようになるための自分追い込み法」ですね。
車に例えるなら、FR(後輪駆動)でなくFF(前輪駆動)で目標に向かってガンガン(?)走るという印象でしょうか。
車の話で恐縮ですが、雪道の後輪駆動は「尻を振る」ような走り方になりがちです(つまり揺れる、軸がブレルといいますか)。ところが前輪駆動は、「駆け登る」ような走りをみせてくれます。
要するにコーチングは、そういうこと…わかります?(^_^;)
その時の自分の調子で頑張るのでなく、「ゴール」に向かって「目標地点」を確認しながら頑張るわけですね。
でもやみくもに頑張るのでは、「精神論」や「根性主義」と変わりありません。コーチングでは、どうやれば達成できるか、その可能性を探り、そのための「資源」を探して実行しましょうと提案しています。
いろんなエクササイズ・パターンがあるのですが、今回は「GROWモデル」を紹介しました。
お相撲さんは、「食べることも仕事」といいます。相談援助職の皆さんにとって、「学ぶことは仕事」です。常に学び続けるから、「頭と心の新陳代謝」ができると私は考えます。
学ぶことで「新しい自分に出会える」…そのちょっとした醍醐味がわかるようになると、学びにさらなる弾みがつくでしょう。
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【研修会場・写メ日記】
新潟県社会福祉協議会の福祉職員研修
第2回「伝える力」研修会
岩沼市地域包括支援センター研修会
「支援困難ケースと包括職員・主任介護支援専門員の対応~整理の仕方と相談者への示し方~」
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