月刊ケアマネジャー連載裏話:「事例検討会」での学び方~参加者編~
月刊ケアマネジャーでの連載、「高室流“自分育て”の学び術」の12月号は、「事例検討会」での学び方(参加者編)を取り上げました。
ケアマネジャーの皆さんにとって、事例検討会は人気の「学び方」の1つです。今回の執筆にあたり、なぜそれほど人気なのか…と考えてみました。
まずは、その要素として、多様な見立てと手立てが学べる、多様なチームケアが学べる、専門的な知識と技術が学べる、さらに医療的視点でのリスクマネジメントが学べる、などなどを紹介しました。
事例検討会の中味は、本当に「学びの宝庫」といえる内容がふんだんにあります。その意味で、私も事例検討会に身を置いて、ともに検討する体験は自分にとっても醍醐味です。
今回は、その魅力をちょっと違った視点からアプローチしてみようと考えを巡らしていると…たどりついたのは「ライブ感」でした。
さまざまな質問により、事実が明らかとなり、そして何気ない点がやがてつながっていくプロセスは見事ですね。
そして進行役(ファシリテーターorスーパーバイザー)により、仕分けされていく様は、まさにドラマチックでさえあります。
それと興味深いのは、進行が進むにつれて、その事例のウラに隠れた「ストーリー」が浮かび上がってくる瞬間があることです。
これはいざという時の「イメージトレーニング」なのではないか?…まさに、その効果があると実感します。
また、他の人の事例に触れることで、自分が行っているケアマネジメントの振り返りとなり、それ自体が「自己覚知的な効果」があるように思います。今回の12月号では、「参加者」としての学び方を書きました。
最後に、今回は事例検討会ネタということで、先日の私の経験をお話しましょう。
先日の日曜日、日本福祉大学の鶴舞キャンパスで「第9回ケアマネジメント研究セミナー」が開催されました。今回のテーマは、「地域包括ケアシステムとケアマネジメント」です。
私は2日目のC分科会に参加しました。講師は、植田俊幸さん(鳥取県立精神保健福祉センター医長)。分科会のテーマは、「地域精神保健をすすめるケアマネジメント~積極的訪問チームAOTの取り組み~」でした(このAOTの取り組みは、先ほどの月刊ケアマネジャー12月号の巻頭カラーページにも紹介されています)。
植田先生のチームが関わるケースを参加者で事例検討しましたが、まさにその内容は、参加者にとっては、ケースを通して学ぶ「ケーススタディ」といえるものでした。
下のメモは、植田先生がホワイトボードに展開したものをノートしたものです。全体のバランスを考えずに書いていると、端っこが洩れてしまいますね(^_^;) いやいや、苦労しました。
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【研修会場・写メ日記】
私の先週の研修写メ日記です!
相模原市地域包括支援センター研修
「地域ケア会議の進め方~演習~」
静岡県浜松市 社会福祉法人「ひかりの園」中堅リーダー研修
第3回「ファシリテーション」
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