選挙は地域人脈の活性化
参議院選挙が終わりました。「ねじれ国会」という言い方がずいぶんとされましたが、まるで「ねじれている」ことが悪いことのような印象がありました。
そもそも衆議院と参議院は、「議員選出」のコンセプトが異なります。参議院と比較して衆議院は細かい(小選挙区制である)わけですから、その時期の民意がより反映しやすい。
さらに首相による「解散権」という伝家の宝刀で、自由に任期をコントロールすることが可能ですから、直近の政治課題を反映させることができる仕組みになっています。
片や、参議院の任期は6年で、半数を3年ごとに改選するということになっています。任期中の解散はありません。議員にとっては大きいですよね。どこかほのぼのとしていますね。
こうしてみると、短期の衆議院と長期の参議院という「2院制」は、単純に物事が決まらないための仕組みともいえます。つまり「ねじれていること」が正常な状態なわけです。2院制は、衆議院の猪突猛進を許さない抑止力を狙った「民主主義の知恵」ともいえます。
これらのことは、フランス現代思想が専門の内田樹氏(神戸女学院大学名誉教授)が、7月23日付の朝日新聞の朝刊で見事に指摘していました。
さて、それでは、県知事・市長・町長・村長から県議・府議選、市議・町議・村議選などの場合はいかがでしょうか?
首長選はさておき、市議・町議・村議選は、「おらが地域(マチ)の代表選手」として、ムラの「メンツ」をかけた選挙となります。数票で当落が決まるので、実に細かく丁寧な「票読み」がされます。地域人脈・親戚人脈・同窓会人脈に職場人脈……。このように、支持党派より「縁脈・人脈」が基本となります。
田んぼで農作業をする高齢者や立ち話をする高齢者たち。普段は、姿を見かけても車で通り過ごすのに、選挙となれば違います。
候補者は車を止め、畦道を走って握手を求め、支持者たちも知り合いがいればわざわざ投票依頼に足を向けるという現象がそこここで始まります。
少なくなったとはいえ、選挙といえば炊き出し・必勝酒は定番です。選挙事務所には、4年に一度の「人の集い」が生まれることになります。4年ごとの選挙は、「ムラの人脈」の「ブラッシュアップ」となります。
地方選挙は、まさに「地域活性化」の一大イベント。ケアマネジャーの皆さんにとっては、地域人脈を知る「絶好の機会」だと私は考えます。
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【研修会場・写メ日記】
八王子市にある多摩療育園のリーダー職員の研修。
目黒区ケアマネジャー研修会です。今回はケアプランのバージョンアップということで、実際の書き換え作業をお見せしました。
大田区介護保険課主催のケアマネジャー研修会です。今回は「アセスメント」がテーマでした。
品川区品川福祉カレッジ(品川区社会福祉協議会が主催)での研修。
区内の施設や在宅介護支援センターの職員の皆さんが集まりました。11名だったので、「品川版22の瞳」というノリで研修を進めました。今回はアセスメントで、8月はサービス担当者会議となります。
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