連載裏話:「雑誌・新聞の読み方」の読み方
今週は、発売から数日経った月刊ケアマネジャー7月号の連載裏話です。6月号のテーマは「本の読み方」でしたが、今号は「雑誌・新聞の読み方」でした。
実は、一冊の本を読み上げるには「集中力」が必要です。よほど読むことに慣れている人なら、数冊を並行して読み進めることができるでしょうが、日頃からバッグに新書や文庫本を常備している、いわゆる読む行為が日常化している(いわゆる活字中毒者?)人というのは、現在少なくなっているのではないでしょうか?
そこでおすすめしたいのが、雑誌・新聞で「読書力」をつけるノウハウです。
雑誌・新聞の特徴は、「コンパクトさ」にあります。実にうまく要点がまとめられています。長文は少なく、短文であっても「5W1H」(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように行ったか)がハッキリしています。これは、読み方の基礎体力づくりには効果的です。
そして「時代を反映している」という意味で、いわゆる「特集」の内容はかなりリアルタイムです。これは、いま知っておくことが大切だという、編集部の肝いり企画と考えてください。
特集は、雑誌の「メインディッシュ」。つまり、もっともおいしいところというわけです。たまたま食欲(読欲)が湧かなくても、まずは流し読みをしてみましょう。あとあと時間がある時や、必要な時にじっくりと読みこなせばよいのですから。
雑誌の連載では、特集は、少ない文字量かつ多様な情報が満載なので、「万華鏡」との表現をしました!(^^)!
私が、雑誌や新聞が好きな点は、読み手が「参加できる」こと、読み手に「焦点を当てる」ことができることです。
本(単行本)というのは、執筆者が主体ですから、読者を登場させることはなかなか難しい。
でも、新聞や雑誌ならばそれが可能です。特に新聞・雑誌は、読者によって作られているという手触り感をいままで以上に大切にしているという印象があります。例えばどのようなものがあるでしょうか。
まずオーソドックスなものとして、「読者投稿」があるでしょう。新聞「声欄」のような意見発表欄もあれば、俳句・短歌欄などがあります。写真投稿などもいいですね。
月刊ケアマネジャーでは、雑誌のWebモニターの方々が編集部に寄せた声をまとめた「Mail Box」がおもしろいですね。
また、読者取材モノも、見ごたえ・読みごたえがあります。月刊ケアマネジャーでは、冒頭のカラーページ「View Finder」が好きです。
また、月刊ケアマネジャーでよく企画されるのが座談会。現場のケアマネジャーの皆さんの生の声で語られる特集は、説得力抜群です。
雑誌・新聞のフットワークの良さとリアル感が、雑誌や新聞の生命線。何しろ新聞は、その日の事件を翌朝に記事にするわけですからね。まさに「時代を切り取る」という表現がピッタリきます。
ほかにも、様々な連載記事も、ずっと貯めておけば「1冊の小冊子」になります。気になる執筆者やテーマは、ぜひともコピーをして再読することをおすすめします。
新聞であれば、気軽に「切り抜き」ができますよね。バッグの中に忍ばせて常に読み返せば、頭の中にしっかりとしまいこまれるでしょう。
このように雑誌・新聞は「小刻みの学び術」として、ぜひとも活用してもらいたいツールです。本屋の立ち読みには限界がありますから、月数回の図書館通いも「脳トレ」には絶好のチャンスです。これを仕事として位置づけてもよいのでは?と思いますが、いかがでしょうか。
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【研修会場・写メ日記】
新潟県柏崎刈羽介護支援事業所等協議会の研修会「できる!ケアマネジメントの仕事術~チームマネジメント力~」です。
ここではコミュニケーション力、とりわけプレゼンテーション手法を実践的に学びました。俳優さんたちが行う話し方・声の出し方から始めたので、参加者の皆さんはちょっとビックリ。難しい専門用語の言い換え、エピソードの話し方など、さまざまな手法を学びました。
長野市社会福祉協議会主催の質問力研修。テーマは「対人援助に活かす質問力トレーニング」です。
長野市社協の居宅のケアマネさんは総勢50名。それに訪問介護のサービス提供責任者、通所介護の生活相談員、地域包括支援センターの職員の方々が参加されました。
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