ルポ「第12回 日本ケアマネジメント学会」
今週は、「第12回 日本ケアマネジメント学会」の会場からのルポです。今回の会場は大阪国際会議場。日本老年学会との共同開催となっているため、医師のオーラを放つ男性の方々も大勢目にします。
私は、第1回からこの学会に参加しています。
思えば、12年前の第1回は、東京・巣鴨駅にある大正大学のキャンパスでした。懇親会は学生食堂。帰りには雨が降り、寒かったのを覚えています。
今回、日本ケアマネジメント学会の会長である橋本泰子先生のあいさつを聞いて、そのことを思い出しました。月日が経つのは早いものです…本当に早い。
さて、今学会のテーマは、「ケアマネジメントの本質とは何か?」です。ケアマネジメントをテーマにガッツリ(失礼!)と極めようということです。
1日目は、白澤政和教授による「ケアマネジメント~過去・現在・未来~」がテーマ。
話題は、1990年代のゴールドプランで生まれた在宅介護支援センターに始まる日本ケアマネジメントの黎明期の話題です。それから12年が経過し、居宅介護支援事業所や介護支援専門員によって取り組まれている現状とこれからどうあるべきかと、講演は続きました。
続いて登壇したのはリチャード・ゴスチャ教授(カンザス大学)です。
「ケアマネジメントの本質を探る」をテーマに、「リカバリー」(回復)を切り口に、ゴスチャ教授が現場のケアマネジャーとして、また精神保健福祉士として積んだ経験から示唆に富む話がされました。
以下は、私のメモです。
ここで、私が感銘を受けたのは、「私たちが支援を提供している人の何を信じてよいか」という問いかけ。そして「クライアントの人生という旅に参加することの意味」についてでした。
午後からは、4つの分科会に分かれての研究発表です。
1人15分間に凝縮された発表は、いずれもなかなかのものです。研究発表もあれば、実践発表のようなものもありましたが、いずれも熱心に取り組まれてきた様子が伝わってきます。
今年のテーマで多かったのは、地域包括支援センター、地域ケア会議、ターミナルケアです。現場のケアマネジャーの皆さんの興味・関心がよくわかります。
学会で楽しみなのは、なつかしい顔やおなじみの顔に再会できることです。雑誌などで拝顔していても、じかにお会いできない先生方に、ここでは会うことが可能です。
とりわけ懇親会では、お酒も入っているため、楽しい雰囲気いっぱいでした。残念なのは、顔見知りのすべての人とお話ができなかったこと。
「あっ、〇〇さんだ!」
「あれ、たしかぁ…ええっと、そうそう〇〇さんだ!」
さすがに50代を過ぎると、顔は思い出しても名前は…
この場を借りて失礼をお詫び申し上げます(^_^;)
来年の「第13回 日本ケアマネジメント学会」は、7月19日(土)・20日(日)、新潟開催です!
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