連載裏話:会議の力
月刊ケアマネジャーの連載「高室流“恥”をかかない会議術」も、この3月号で終わりとなりました。1年間はどうしてこんなに早いのかと驚くばかりです。
この連載は、私の会議ノウハウを集大成した内容となりました(といってはちょっと大げさですが…)。そして最終回となる今回は(も?)、かなり自由に書かせていただきました。
おかげさまでこの連載は、読者の方からの反響も多かったようで、連載がきつくなってきた時には、それを読んで「よし、がんばるぞ!」と気合を入れたものでした。
下は2012年7月号「会議の環境づくり」について届いた感想です。一部をご紹介しましょう。
「今月は会議の環境について教えていただきましたが、そこまでケアマネが環境を整えなくてはならないのかと思いました。利用者宅での担当者会議で、メモを取るスペースまでも考えるとは……参考になりました」(介護福祉士)
「サービス担当者会議の雰囲気づくりの工夫について参考になりました。回数をこなしても、なかなか気が回らない部分があるため、会議前に読んでから開催します」(介護福祉士)
「『出席者を笑顔で迎えていますか?』の冒頭の一文に驚きました。そうです、会議をどうまとめていけるかで必死になり、緊張してこわーい顔になっているような気がしました。また、実際の工夫例をあげながらわかりやすいアドバイスが記載されていて、現場ですぐに役立ちそうな情報だと思いました」(介護福祉士)
7月号では、会議の中味づくりばかりに頭がいって、サービス担当者会議の環境づくり(例:迎え方、座る位置、部屋の空気の入れ換えなど)がおろそかになっていないか、今一度振り返りましょうと書きましたが、これが意外な気づきとなったようです。
会議が嫌いな人が会議を進行すると、「間違ってはいけない」「しくじってはいけない」と思い、格式ばった進め方をしてしまいがちです。進行役の緊張感は伝わりやすいもの。なにしろ、至近距離に顔があるわけですから、周りの人たちにはすべて丸わかりだったりするのです(^_^;)。
なんとか皆さんに、会議好きになってもらいたい、会議をちょっと工夫して楽しい時間にしてもらいたいという思いで書きつづってきましたが、編集部からいただく感想を読むと、私の思いが伝わっているのがわかってホッとしました。
そして最終回では、連載を次の言葉で結びました。
「会議はチームを磨き、そして育てます。『会議の力』を信じることで、あなたは磨かれ、やがて自他ともに認める『会議上手』になれることでしょう」
チームで仕事をするためには、「話し合いの場」が必ず必要です。連載はこれで終わりますが、あらためて読み返せば、三度くらいは、おいしい気づきがあると思います。皆さんの「会議力」が伸びることを心から祈っています。
なお、新年度4月号からは「高室流“自分育て”の学び術」の連載が始まります。
「どのように自分を伸ばしてよいかわからない」というケアマネジャーの皆さんに向けた「高室流の自分育て術」です。ちょっと目線を変えるだけで、皆さんの現場には、「学ぶ」チャンスがたくさん転がっているのです。
4月号からの新連載、どうぞお楽しみに!(^^)!
【ムロさんの写メ日記】
栃木県地域支え合い体制づくりセミナー「地域包括ケアシステムの構築に向けた多職種連携」。
地域包括支援センター、居宅介護支援事業所、市民後見人、社会福祉協議会、民生委員の方々の参加がありました。
島根県大田市「地域包括ケアに向けた現状と課題」。
夜の7時からの研修会でした。お疲れ様でした。
島根県大田市地域包括支援センターの全メンバーの写真です。
兵庫県介護支援専門員協会宝塚支部「質問力を使ったケアプランの自己評価」。一日を使っての研修会となりました。
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