実況!「第6回介護支援専門員の資質向上と今後のあり方に関する検討会」
先週の10日、第6回「ケアマネあり方検討会」に行ってきました。いつも構成委員の肩書と席順が配布されます。これでだれが何を発言しているかは、おおよそわかるというわけです。
報告書の座席など
今回で6回目となり、これまでの議論を踏まえて検討すべき「10の課題」が説明されました。その内容をデジカメしました。いかがですか? 読めますか?
いきなりの羅列で申し訳ありません。デジカメの写真の内容はそう書いてあります。さて、この「10の課題」が整理されたことをみなさんはどう考えますか?
「普段何となく私たちが思っていることだね」
「また似たような同じようなことを言っているね」
前向き・後ろ向きな感想はいろいろあると思いますが、ある意味、これらを課題と整理できるだけの実践を行ってきたわけですね。
私が興味を抱いたのは「(7)小規模事業者への支援」ですね。つまり、1人ケアマネさんへの支援が明記されたことです。これは独立系?居宅介護支援事業所支援というレベルでなく、「少人数居宅では事業所内カンファレンスやケアマネジメント管理が十分に行えない実態がある」ということ。
その対応策として「保険者機能を強化して地域ケア会議を」となるのですが、私は地域包括支援センターの主任介護支援専門員が事業所への定期的な訪問活動や合同カンファレンスの実施をすることだと常々申し上げています。
さて、さらに踏み込んだのは、「ケアマネジメントの質の向上」にどのような手立てを考えているのかということですね。
ケアマネジメントの「可視化」…つまり「見える化」が強調されています。共通の「課題抽出シート」の導入に向けた検討も明文化されましたね。
さらに「公開の場」でのケアマネジメントの評価・検証を行う…つまり、保険者機能を強化する「地域ケア会議の実施」となるわけです。
ケアプランの評価・見直しに関する「様式の導入」、アウトカムとプロセスの明確化などなど。
そして、これらを研修する研修指導者のガイドラインの策定というのも明文化されました。たしかに研修指導者については課題が多く、中央研修というのも数回実施されていますからね。大切なことだと思います。
そして、介護支援専門員が従事する職場に、「居宅」「施設」「地域包括支援センター」等にさらに「居住系サービス」が入ってきました。有料老人ホームだけでなくサービス付き高齢者向け住宅やグループホームなどを意味しているのでしょう。
まさに居住系ケアマネジメントなる用語も必要になるのかもしれませんね。
この日、老健局からの報告は30分程度で、残りの90分は構成委員の方々のフリートーキングでした。刺激的な発言もあり、ある意味、広く意見を拾い上げている印象でした。
とりわけ、地域ケア会議とサービス担当者会議の位置づけ、介護支援専門員はプロかスペシャリストか、アセスメント力をいかに高めるかなどのテーマではヒートアップするシーンが数回ありました。
厚生労働省老健局では、10月31日まで広く意見を募集しています。この機会に進言されてはいかがでしょうか?
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