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高室成幸の「ケアマネさん、あっちこっちどっち?」

Facebook「つながり」の時代

現在のマイブームの一つが、「Facebook(フェイスブック)」。
これは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と呼ばれるもので、ツイッターやmixi(ミクシィ)などのように、双方向でのやりとりをインターネット上で行うサービスのことです。

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かつてはブログが流行し、今ではすっかり一般的には広まりましたが、あれは基本的には「一方通行」。「閲覧」という印象です。

一方、ツイッターは、短文の「つぶやき」がコンセプト。気軽にできるのがウリですが、私はいまひとつ、手を出す気にはなれません。
「つぶやき」は他人に聞こえそうで聞こえないというもので(つまりは本音なのですね)、その密やかなスタイルは、私にはどうにも……それに、文章量も大して書けないですからね。
ただ、驚くべきはその即効性! 大阪のH市長も、いざ情報を発信する際には、ツイッターが独断場ですものね。

かつて佐藤栄作という首相が、最後の会見の際に、新聞社を締め出し、テレビに向かって辞任の弁を述べるという歴史的事件がありました。
「新聞はけしからん。何を書くかわからない。だから私はテレビに向かって国民に語りかけるんだ」
今も鮮やかに記憶に残っています。それが、今ではインターネットやSNSになったのですから、隔世の感がありますね。


さて、このFacebook。
私は、週に1回、メルマガとこのブログを発信しており、また、毎月の連載に単行本の執筆と多忙?を極めているので(ただ遅いだけなのですが(>_<))、「大丈夫ですか?」といぶかる声もありました。

半年前からやろうという気にはなっていましたが、まずタイミングが合わなかったことと、いろんな人と友達になることのリスクを考えて(見知らぬ人とご縁ができるのって、ちょっと、恐くないですか?)、ずっと手をつけずにきましたが、このたび、青森のSさんの強烈な動機づけ(^_^;)で、始めることになりました。
(寄り切りですね、あれは……(笑))


まだまだ書き込みがうまくいかないこともありますが、始めてみてわかったことは、「つながり方」の一つとして、かなりユニークなものが作れることの発見でした。

フェイスブックをやっている方ならご存知かと思いますが、これを例えるなら「友達の友達はみな友達」ということ。
最近では、右端に顔写真が出て、「あなたに共通の友人が12人います」などと、ご丁寧に教えてくれます。
つまり、「友達の厚み」を顕在化(見える化)してくれるわけです。

知らないうちに「知らない者同士」が共通の知人でつながっているらしい、という事実には驚かされます。
これなら、「わらしべ長者」にもなれそうな気分になります。


また、友達承認の関係になれば、それぞれが更新した様子も瞬時にわかるので、すぐに「いいね!」マークをクリックすることができます。すると、見ている人たちのリアクションがわかり、とても肯定感(まあ、自己満足とも言えますね)を得ることができます。
ここに「まあまあ!」「まだまだ!」「いまひとつ!」なんてマークがないこともいいですね。肯定感のみというのがいいのですね。

そしてこのFacebookには、かなりの文章量がアップできますし、デジカメで撮った画像もOKです。動画もアップしている人もいます。
なにより、わかってしまえば操作はとても簡単。なんと80歳の手習いで始めた人もいるくらいですから……。


あと5年もすれば、「Facebookの更新をする」「Facebookで友達を10人増やす」などを、ケアプランの課題欄に表記することもでてくるかもしれません。

「社会参加」というと「出かけること(外出支援)」が中心でしたが、SNSを使ったバーチャルな、それでいてリアリティのある「つながり」が在宅でも可能になる時代が、すぐそこまで来ています。


※高室成幸Facebookはこちらから!(^^)!


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プロフィール
高室成幸
(たかむろ しげゆき)
ケアタウン総合研究所所長。日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『ケアマネジメントの仕事術』『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

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著者:高室成幸
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