連載ウラ話:「参加率」アップの方法
「会議の質は参加者で決まる」
これが高室流会議術の基本コンセプトです。どんなに進行役が優れていても、万全の準備がされていても、パーフェクトなファシリテーションがされようとも……肝心の参加者が少ない、顔ぶれがそろっていないのであれば、会議の効果は半減どころか意味さえ問われます。
なにしろ一部の参加者で話し合い、決定したことに、どれほどの深みと合意・納得がチームとしてあるでしょうか?
きびしいことを言いますが……まず、欠席した人は内心では納得していない(認めていない)ことがあります。とくに欠席裁判?といわれるように、役割や責任を勝手に決められた欠席者からは、召集した人や進行役は恨まれている?ことを心すべきです。もちろん欠席する事情が先方の責任だったりすることはあるので、一概には言えませんが。「そうなるのなら出席しておくべきだった」と思われてしまうと、せっかくの決定事項の報告も「お願い」的雰囲気になりがち。
だからこそ事前に内諾をもらうなりをしておくことがマネジメント上手になる秘訣ですね。
要するにどのようにして参加率を上げるか。これは会議だけでなく、イベントを主催するときにも大問題になることです。
どうやって集めるか。単純に言えば「集まるような仕掛け」にする。ある意味、これは簡単です。強制力を持たせればいいわけです。同じ法人内なら「業務命令」という最終兵器がありますからね(^_^;)。
しかし、サービス担当者会議では使えません。なぜなら、それぞれは独立した事業所であり、規模の大小はあれど「対等」だからです。
ならばどうするか……
①参加したくなるような内容にする
②参加しないとまずいと思わせるような内容と進行にする
③参加することで仕事の質をアップすることができる内容にする
そして大前提は参加できるような条件づくり(開催日、時間帯と時間)に心くだくことです。
そしてどうしても参加できないなら、代理、文書参加、ビデオレター、インターネット電話参加などの工夫を凝らしてみることを、今回の連載(月刊ケアマネジャー9月号)では紹介しました。
会議は楽しい。いや、楽しくなければいけない。(これは笑いがあるというレベルではなくて。念のため(^_^;))
会議は気づきや発見がなければいけない。あると絶対おもしろい。
会議はあらたなつながりや関係が生まれなければいけない。だから、会議を重ねるごとにネットワークと連携が広がるのです。
会議の参加率をアップさせる方法を考えるプロセスに意味があります。来てもらった限りは「参加してよかった」と思ってもらいたい、その思いと手立て(方法)が召集側(居宅介護支援事業所)にあるかどうかが問われています。
ムロさんの写メ日記
三重県で今年もお手伝いしている「第4期みえ福祉連携事業」の第1回研修会です。今回は私が「職場の人材育成」をテーマに講義とワークショップを行いました。
8つのユニットで進められています。桑名ユニットからの報告です。
松阪ユニットからの報告です。
東京都介護支援専門員研究協議会主催の「主任力向上講座」です。テーマは「質問力と分析力」です。前回の多摩教室に続き今回は代々木教室でした。なつかしの顔ぶれも……。最初に役員紹介です。
グループごとに話し合いを行います。
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