団塊高齢者がおしゃれに出かける超小型車
高齢社会は、「高齢者向けのモノ作り」が主流になり、それが新たなイノベーションになると私は思っています。
今回は、その一つのうねりが、クルマ産業で始まったというお話です。
高度経済成長は、団塊世代の成長曲線とピタリと重なっていました。
団塊世代が結婚し、家庭を持ち、子育てをするというプロセスの中で、結婚式場が全国でオープンし、家電製品が売れまくり、新築の家やマンションの契約数がうなぎ上りとなりました。
車も、スポーツカーからファミリーカーまでさまざま。
子どもの塾産業も、盛況を極めてきました。
現在、消費の牽引車だった団塊の世代が、「団塊高齢者」となったわけですが、そこにニーズを見つけたクルマ業界、それもトヨタ自動車が、面白い車を作ってくれました。
これは、いわゆる介護の送迎車や、高齢者でも乗降がしやすい座席改造車などのレベルではありません。
まさに高齢者にとってもやさしく、環境にもやさしく、マイクロ・モービルの発想の車が開発されました。
それもモーターショーに出品するお祭り的なものではなく、しっかりとした売り物なんですねぇ。
それが1人乗り電気自動車(EV)、“コムス”。
「近距離移動に適したEV」……ここがポイントですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120902-00000513-san-bus_all
これまで、「軽自動車」という概念はありましたが、「超小型車」というものはなかった。
国土交通省でも、今年度中に認定制度を新設するといいます。
実際には、すでにコンビニ大手のセブンイレブンが、宅配サービス用として採用しているので、いわば業務用のものはあったようです。
それがいよいよ、一般ユーザーにも切り込もうというわけです。
トヨタ自動車の開発担当者の弁です。
「新型コムスのコンセプトを、『ちょっとお出かけ街までスイスイ』とした。そんなに遠くまで出かけるわけではないけれど、気軽にちょっと、おしゃれにお出かけしたい。4輪なので、バイクや自転車のように転んだりせず、バックもできて荷物スペースもそこそこある。配達や営業といった業務用途にとどまらず、個人としても、買い物や趣味の集いへの日常の足として、通勤・通学などにも軽快に使えるモビリティとなるのが理想だ」
まさに、高齢者夫婦にとっての4人乗りのセダンやワンボックスは、ただただ空気を運んでいるだけ。独居高齢者なら、なおさらでしょう。
燃費もかかるし、なにより上肢の運動機能が落ちてきた団塊高齢者にとっては、ハンドル操作、また車幅間隔もわかりづらく大変です。
免許取得率が高い団塊高齢女子にとっても、このミニカーの販売は朗報なのではないでしょうか?
ただ、気になるのが性能……と言いたいところですが、このコムス、EV車といえど、フル充電で時速60キロ・走行距離50キロは、十分すぎるほどの性能です。
1㎞走るのに、2.3円のコストというのにもビックリ!
30㎞走っても69円とは……ガソリンの半額です。
さらに、
「自動車重量税と取得税もかからず、任意保険も自動車保険に入っているならば、ファミリーバイク特約でカバーできる。車検も車庫証明も不要で、経済性は非常に高いと自負している」とのこと。
価格も60万円前後と手が届きやすい金額です。
電気自動車は、いわばモーターで走るクルマです。
走りながら発電・蓄電し、家の電源からも充電が可能であり、停電などの緊急時なら蓄電池としても活用できるわけですから、「一石三鳥」くらいの利用価値がありますね。
自動車が、いわば「家電製品」となりつつあるわけですから、ここいらで世界のソニーあたりに、ギョギョと目を見張るような自動車を開発してもらいたいな……
あのウオークマンで、世界を席巻した時のように。ソニー神話よ、再び。
そう思うのは私だけでしょうか。
【ムロさんの写メ日記】
鳥取県社会福祉協議会主催の「社会福祉法人指導的職員養成研修」です。
皆さんに、グループで3分間スピーチをやってもらいました。テーマは「私の友人」です。
今回も、鳥取で宿泊した国民宿舎「水明荘」。
国民宿舎とは思えないユニークなポスターがエレベーターに!法事を泊りがけでしましょうという大胆なもの。それもマンガ入り。力が入っていますね!(^^)!
静岡県浜松協働学舎根洗寮の玄関に飾られた「存在感いっぱいのデカカボチャ」です。
「ひびたまご」も表現にひねりがなくていいですねぇ!(^^)!
これで1ケース(6個入り)100円。売り物にはちょっと厳しいからとのこと。ほとんど見分けがつかないですけどね。
安い!!!
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