笑いの効果
笑い…大笑い、苦笑い、うすら笑いに大爆笑!
世の中で「笑い」を仕事にしている芸人さんたち。いやいや、「笑わせる」のを仕事にしているのが正確かもしれません。
人生、山あり谷あり落とし穴?あり。人はつらい時、悲しい時に泣いてばかりいるわけではありません。そのような時こそ、笑いたい。笑いながら、乗りこえたいものなのでしょう。
13年前に父が亡くなりました。
私が物心ついてからの父は、ずっと障がい者でした。といっても、地元の役場に50ccのバイクを器用に乗りこなして通勤していましたから、その意味ではADL的には通勤移動は問題なし。ただ自力歩行では杖をついていましたら、一般人の2~3倍の時間は要していました。
その父が亡くなりました。
初めての身近な人の死…かなり迷惑をかけつづけた(>_<)次男としては、仏壇の前で謝りたいこと<(_ _)>が山積みでした。
その父の通夜のことです。私の田舎では「夜通げ」(よとげ)と読んでいました。
ムラ内の知り合いのおじさん・おばさんがやってきます。仏壇に座って線香をあげている時は神妙に涙を流し、その隣りの襖を隔てた広間では一同、父の話題で談笑しているのですね。いや、大笑いをしている。酒も入り、実に楽しい雰囲気で盛り上がっている。
その様子は、告別式が終わった夜も同じでした。
集まった親戚一同、父の話題や孫の話題でまたまた盛り上がります。そこにあるのは「笑い」でした。父は小気味なひと言で周囲を笑わせるのが得意だったので、「これも本人がもっとも喜ぶ姿なのだな」と思いながら笑いの輪の中に自分もいました。
さて、「笑いについて」です。
数年前、あの吉本興業が、関西の某私立大学の医学部の先生と共同で「がん患者の緩和ケアと笑い」についての研究を行いました。がん患者であっても笑うと免疫効果が高まる結果が示されました。
笑うことでストレスが解消されるだけでなく、ワハハと笑うと横隔膜が動き、腹式呼吸が深くなり、酸素をたくさん取り込むことができるからなのでしょう。
この効果から「笑わせる」ことが、介護現場でも追及?されています。
さて、ここで問題が起こります。果たして、それが「おもしろいか」です。関西風に言うなら「おもろいか」ということです。
私も東京が長くなったせいでしょうか、東京の笑いが吉本化したからでしょうか、いやいや吉本芸人の東京進出が成功しているせいでしょうか、「東京の笑い」もかなり笑えるようになりました。
しかし、まだまだ「イタイ芸人さん」は多くいます。とくに一発芸で押し通す人はイタイ。「笑ってください」とお客に強要するムード。「私を笑いものにして下さい」的なオーラは、自分を見世物化している(自分を下げている)ようで、痛々しくて目をそむけたくなるときも。本人が笑わせようとすればするほど、笑えないんですね、人間って。
ですから、デイサービスで職員がいろんな芸?を披露したり、笑いのあるデイサービスをウリにしている「笑いいっぱいの~」を目玉にしているのは、いささか気になります。
むしろ、利用者のほうに「笑うこと」を強要しているのでは?。これは本当につらいこと。おもしろくないのに笑わなくてはいけないわけで…。関西人にはそれぞれに「笑いの好み」があります。信じられないかもしれませんが、つき合うきっかけや結婚する条件のひとつに「笑いのツボが同じだった」というのあげるのは常識です。
ようするに、仲のいい同士だったら「一緒に笑いたい」からです。
人は笑わせてもらうだけでなく、自分が発したひと言で周囲が盛り上がり、そして笑いが起こると、とても充実感を持つことができます。
「〇〇さんのひと言でみんな一緒に笑ったよね」
本人がおもしろいと思った出来事を一緒に笑える。
楽しい話題を笑いで共有できるひととき
笑いで共感の輪ができる瞬間はとても素敵です。
ムロさんの写メ日記
ケアタウン総合研究所の東京セミナー。今回は「文章上達の書き方トレーニング」です。福岡県博多や長野市、名古屋市、大阪市まで全国からの参加です
私の研修手法の「埋め込みレジュメ」に書き込んでいる最中です
一枚の写真を見て「6W1H1R」の視点で文章化をします
考えながら、じっくりと書きこんでいきます。ものの5分間ですが、けっこうな文章化ができます
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