連載楽屋話:マネジメント術から会議術へ
月刊『ケアマネジャー』に1年間にわたって書いてきた「高室流10のマネジメント」の連載が終わりました。
このブログを読んでいるみなさんも、一度?は目を通していただいているのではと思います。(連載楽屋話として月1で書いていますから、当然、一度くらいは(^_^;))
さて、連載の結びは、あらためて「マネジメント」について書くことにしました。タイトルは「マネジメントの力」です。
マネジメントとなると大家P.F.ドラッカーを差し置いては語れません。ドラッカーは、マネジメントの機能(役割)を3つとしました。
(1)組織の目的を果たすための機能
(2)仕事を通じて働く人を生かす機能
(3)社会の問題の解決に貢献する機能
いたってシンプルな定義ですが、あらためて深いですね。
ベストセラーになった小説「高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら」(通称:もしドラ)。たしかに私もドラッカーの本にもっと早く出会っていたら高校時代の生徒会活動も、もっとマシな運営ができたのでは(>_<)・・・と思います。
それほどに、組織やチームを動かす(運営する)うえで、マネジメントなる技術を知っているか・身についているか・活用できるかは大切な能力といえます。とかくビジネス社会のノウハウと思われがちですが、ドラッカーはNPOや学校・病院など非営利組織におけるマネジメントにかなりの力を傾注しています。
それは、非営利組織では、組織の目的・人材の活かし方・社会貢献がダイレクトに求められるからです。
私も小学生の頃の児童会(な、懐かしい!)に始まり、中学・高校の生徒会、大学での自治会などになぜかいつも首をつっこまされ、「うまくいかないなぁ」と忸怩(じくじ)たる思いのなかできた人間なので、マネジメント技術を知っていることで無駄な労力(もちろん無駄も遠回りも大切とは思いますが)も、生きた時間にできたんだろうなと思います。
ケアマネジャーのみなさんがやっているケアマネジメントは「直接援助」でなく、「間接援助」といわれる援助技術です。
目的は、主役である利用者、準主役である家族、脇役であるケアチームが「いい舞台」をおつとめできるように、主役にスポットライトが当たるようなチームケアができるように「黒子」となって動く存在がケアマネジャーと、私は考えます。
そんな思いを抱きながらの1年間の連載は、私なりにマネジメントを整理する、とても貴重な時間でした。
そして、4月からは、さらに突っ込んだ連載が始まります(^_^;)。
各論ですね、今度は。ズバリ、悩み多きテーマであるサービス担当者会議などの各種の会議をとりあげます。
タイトルは「高室流“恥”をかかない会議術」です。
会議嫌いを会議好きにする1年間の連載、ご期待ください<(_ _)>
ムロさんの写メ日記
広島市西区ケアマネジャー勉強会「ケアマネジャーのマネジメント術」を主催した役員のみなさんです。
勉強会の最後にアピールの時間があり、孤独死や事故死などの遺品整理を仕事にしている渡辺耕養さん。
豊田市社協&地域包括支援センター主催のケアマネジャー研修会。タイトルは「その人らしさに着目したケアプラン」でした。
お互いの「私らしさ」を3分間プレゼンテーションします。自分自身の私らしさにとまどうみなさんです。
豊橋市社協主催の施設長・管理者セミナーです。タイトルは「施設の虐待分析とチーム対応~不適切なケアと虐待~」でした。みなさん、真剣です。
栃木県で相談支援専門員の方を対象とした研修会です。高齢分野とは異なり、障がい者を支援するみなさんのナマの実践報告は深いです。
タイトルは「質問力を活かす相談支援技術」です。
テーブルを回り、これはという人の話題を引き出しながら(ちょっといじりったり)進めていくのが私流です。
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