~京都府の「お元気還付」の試み~
先週、ネットでオヤッ!と思わせるグッドな知らせがありました。みなさんのなかにすでに知っている方もいらっしゃるでしょう。
それは京都府が、90歳以上で10年間、介護保険を利用していない方に3万円を還付しようと決めたこと。それも現金還付でなく(これだといろいろと制度上問題が生じるのです)、「商品券」として還付し、商店街には3,000円のプレミアムをつけてもらうことで、実質は「33,000円」の還付になるわけです。
京都府内の90歳以上の高齢者は約31,000人。このうち商品券交付の対象となる人は約9,500人! なんと3分の1の人が介護保険を利用していないお元気な高齢者たち。現在89歳で、13年度に対象となる人は、さらに2,000人いるそうです。
この事業は、高齢者支援課と商工課が連携して実施するといいます。地元商店街で買い物をしてもらうことで、地元経済と地域振興につなげる狙い。商店街は手挙げ方式でこれから募集する予定といいます。
もらった商品券を利用するために、商店街に出かける(外出支援)、買物でやり取りをする(人間関係づくり)、そのために近所や家族が本人を連れていく(互助の復活)……。
まさに、いろいろと波及効果が楽しみな「仕掛け」です。
東京都稲城市が始めた「地域ボランティアをしたらポイントがついて、それを商品券などに交換する方式」が全国の自治体に広がり始めています。今回のケースは、ボランティアではなく、元気に過ごしてきた高齢者の方に「お元気還付」として行う点がユニークです。
12年度から新たな介護保険料が始まります。
全国平均でみると、5,000円を超えることが予想され、私の耳には「6,000円を超えるんです。頭、痛いです」と自治体関係者からの苦渋の声も届いています。
これからは介護保険を利用していない人の「負担感」(なにせ年間6万円ですからねぇ)をいかに解消するかが大きなテーマになると思っていた矢先でした。
65歳人口は2944万人なのに対し、介護保険利用者は436万人。つまり85%がサービスを利用していない勘定になります。健康に過ごすために相応の努力や工夫をされているものです。ましてや90歳以上だと……。
まさにきんさん・ぎんさんの4人娘の方々(確か87~95歳だったような(^_^;))が、全国に大勢いらっしゃるわけですから。
元気でいると「還付がある」というのも動機づけにはとてもいいと思います。
みなさんの市町村にも、提案してみるのはいかがですか?
ムロさんの写メ日記
横浜市介護予防ケアマネジメント研修です。2日間研修になったのも、横浜市は地域包括支援センターが130ヵ所あるものですから……
ワークショップで「自分らしさ」をお隣の人にプレゼンします
午後からケアプランをプロジェクターに大写しして、担当の方とやりとりしながら、ケアプランの文章に磨きをかけていきます
これがその画面です。演習用に加工されています。画面が歪んでいるのは、プロジェクター用シートが波打っているからですね(笑)
担当の包括の保健師の方(女性)とパソコンで文字を打ってくれた職員(男性)さんです
先々週、長崎に向かうときに、久しぶりにJALに乗りました。
JALの翼の赤のラインが雲と素敵なコントラストになっています!(^^)!
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