連載楽屋話:心と体のストレスケア
今回の月刊『ケアマネジャー』連載のテーマは「心と体のストレスケア」です。
ストレスは心と体に直接に影響するのですから、相談援助職にとってまさに仕事として取り組むべき内容だと思います。
そこで、まず取り上げたのが、①何に「ストレス」を感じるか?ということ。仕事かプライベートか……実際は、人によってかなり個人差があります。
人生の重みづけによっても異なってきますね。仕事ひと筋の人にとっては、仕事上のトラブルやうまくいかないことが大いなるストレスになることは容易に想像できます。
子育てや介護などとのバランスにストレスを感じる人もいるでしょう。
『週刊東洋経済』によると、男性は会社の将来や昇進・昇格、給与がストレス原因の第1位ですが、女性はむしろそれらより職場の人間関係が相当にストレスとなるようです。
ケアマネジャーで仕事をする人はどうでしょう。対人援助職のなかでもコミュニケーションが求められる相談援助職のみなさんですから、基本的に「人好き」です。ただし、人といっても「相性」というものがあります。男性高齢者は苦手、中年の家族が苦手など、
そこで、なぜそのことに「ストレス」をなぜ感じるか?
その理由には、期待した結果への不満や不全感、さらに予定通り進まない・予測や期待を裏切られることへの不信や疑念など、さまざまあるということ。それに個人的要因が大きく影響するわけです。
・性格:心配性、神経質、潔癖、粘着質、寡黙等
・価値観:信頼、礼儀、まじめ、忍耐、努力等
・経験:新人、未経験、不慣れ、未熟等
・環境:孤独、孤立、職位・職務、勤務時間等
今回の連載では、ストレス過多になると自分がどうなるのかについても押さえましょうと具体的に書きました。
・身体反応:脈拍増加、発汗、肩こり、頭痛、下痢、不眠、胃痛、だるい、呼吸困難、疲れ等
・感情反応:怒り、不安、苛立ち、自暴自棄、自己否定、自己卑下、無関心、無感動など
では、どうすればよいか……そこが肝心です。ご紹介したコツは2つです。
① とらえ方の「歪み」を整理する
歪み:私しかいない(思い込み)、どうせ自分はだめだ(自己否定)、~すべきだ・絶対~だ(完璧思考)、どうして~なんだ(なぜなぜ思考)等
自分のとらえ方の傾向を自己覚知し、変えることでストレスはかなり緩和できます。スーパービジョンを受けるのも効果的です。
② メンタルトレーニングをやる
まずはリラックス効果を得るために、心を落ち着ける数回の深呼吸や10分程度のストレッチ、自分で足や手をマッサージするコンディショニングがよいでしょう。
また自分を励ます・肯定するポジティブ・セルフトーク(独り言:よくがんばっている、私はすごい)もよいでしょう。
連載の最後に「あなたの心をケアするのは、あなたしかいません。それは大切な仕事の1つ」とメッセージを書きました。
さてさて、みなさんはいかがですか?
ムロさんの写メ日記
愛媛県松山市の託老所あんきにお邪魔しました
とても風情のある玄関
その横には「駄菓子屋かめちゃん」の看板が!
中矢暁美さんと私
中矢暁美さんとスタッフのみなさんです
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