2011年という「潮目の年」
1年前の最後のブログで、私は「365日の振り返り」を書きました。昨年は「無縁社会」のキーワードがとても注目され、NHKでも数回の特別番組が組まれました。ホームレスや派遣村、孤独死、自死、貧困ビジネスなどが社会問題化していたからです。
そんな日本を直撃したのが「3・11」の東日本大震災と福島原発事故です。私たちの予想などはるかに及ばないほどの甚大な被害…私も霞が関の17階で地震の揺れを体験したことはいまでも忘れられません。
あれから11か月近くの月日が流れました。
ある週刊誌に「私たちは被災者ではなく復興者だ」と語る東北の現地の若者がいました。遅々と進まない復興政策に、いら立ちはピークを越えて、国をあてにせず「絆」で乗り切ろうと歩み始めた被災者の方々と、多様なボランタリーなスタイルで応援する全国の人々がいます。
一方で、福島原発事故の影響はいまも続き、ふたたびその地に住めるようになる真なる復興(放射能除去)は100年後という数字を示されたとき、これまでの戦後の日本社会が歩んできた「経済成長神話の向う脛」を蹴られた思いです。
そしてその象徴のひとつが、先日の記者会見で表明された東電の「値上げは権利です」という言い方。この何様風? の態度に多くの人々は失望したのではないでしょうか。
60数年前、日本国中は「空襲」という名で火の海と化しました。そして広島と長崎には原子爆弾が落とされ、被曝の痛みと悲しみは今も続いています…。
しかし、この幾多の歴史を乗り越えた日本人が持つ粘り強さと支え合いの気質は、この東日本大震災と原発事故のなかで輝きをもって世界に受け入れられました。
2011年はいつもの平凡に忘れ去られる年ではなく、私たちの心に、記憶に日本を変えた「潮目の年」として刻みつけられることでしょう。
たくさんの問題と課題を示してくれた2011年…。
それらを「夏休みの宿題」とすることなく、始められることから始める2012年にしたい。
これが私の「365日の振り返り」です。
一年間、読んでくださってありがとうございます。よいお年をお迎えください。
ムロさんの写メ日記
【秋田市地域包括支援センター&居宅介護支援事業所合同研修会】
今回は地域包括支援センターと現場ケアマネジャーのみなさんと地域包括ケアと多職種連携をともに学び合いました
施設長のKKさんは、元ボクサーでウエルター級日本8位!構え方を指導してもらいました
【江戸川区ケアマネジャー連絡会「支援困難事例」研修会】
夜の6時30分から9時までの研修会。一日の仕事が終わってからの研修会でも、みなさん熱心でした
電話でのやりとりの様子を再現しています。ちょっと恥ずかしいですね(^_^;)
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