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高室成幸の「ケアマネさん、あっちこっちどっち?」 2011年12月

2011年という「潮目の年」

 1年前の最後のブログで、私は「365日の振り返り」を書きました。昨年は「無縁社会」のキーワードがとても注目され、NHKでも数回の特別番組が組まれました。ホームレスや派遣村、孤独死、自死、貧困ビジネスなどが社会問題化していたからです。



認知症とコミュニケーション・ケア 

 ここ数週間でグループホームや宅老所の方々と話す機会がありました。どの方もそれぞれにキャラクターが濃く、話していて、その思いとパワーに圧倒されそうになります。

 グループホームや宅老所という「身幅の居住空間」で、認知症の高齢者の方々をケアされている責任感と日々の実感があるからでしょう、話されるひと言ひと言が具体的で思いがこもっています。



昭和リバイバル

 リバイバルとは、復活・再生・復興の意味といいます。再ブームといったほうがピンときますね。その典型が由紀さおりさんです。「夜明けのスキャット」がYou Tubeをきっかけに欧米で注目され、ヒットチャートを大ばく進中といいます。いまは全米ツアー中とあり、インタビューを受けたご本人は「一番びっくりしているのは自分です」と、うれしい戸惑いの感想を話されていました。

 なにがきっかけかわからないですね。



ケアマネジメントと評価

 12月3日(土)~4日(日)、日本福祉大学第7回ケアマネジメント研究セミナーが開かれました。第7回のテーマは「ケアマネジメントと評価」です。私は2日目のD分科会「ケアマネジメントと介護サービスの評価」の助言者をお手伝いしました。

 評価といえば、ケアマネジメントにおいては、モニタリングという月1回の訪問面接と、年1回のサービス担当者会議が介護サービスとケアプランなどの大切な「評価の場面」といえます。一方、介護保険適正化事業として行われている「ケアプランチェック」も、ある意味で保険者によるケアマネジメントの評価の1つともいえます。



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プロフィール
高室成幸
(たかむろ しげゆき)
ケアタウン総合研究所所長。日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『ケアマネジメントの仕事術』『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

【高室成幸さんの最新刊】
『ケアマネジャーの質問力』
著者:高室成幸
定価:¥2,100(税込)
発行:中央法規出版
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