地図は読み物!
みなさんは、見知らぬ町に足を踏み入れたとき、まず何を探しますか?
地下鉄から地上に出て、右も左もわからないと、たいていの人は地図を探すはずです。そして自分のいる位置をまずは確認して(これが肝心なんですね)、そして目的となる建物や場所を確認して、最短で(これも肝心)近づける順序を考えることに。
つまり、地図は居場所と行き場所を示してくれる「図」ということ。図ですから、もともと絵です。写真はリアルな世界ですから、地理がわかる写真を写すには、30階近いビルから見下ろすか、ヘリコプターで飛び回るしかありません。
ところが地図は絵ですから、頭の中のイメージを描くことで用をなすことができます。この立体的な発想ができるかどうか、が地図の正確さに大きく影響することになります。
実は、先月、絵地図師の高橋美江さんとケアコムの対談でお話しする機会がありました。地図にまつわる話は、とてもそそられる中味のオンパレードで、8月24日のメルマガ(294号)でも紹介しましたが、撮影した写真がメルマガではお見せできなかったので、今回は、写真が見られるブログでそのことをもう一度書くことにしました。
イラストレーターだからでしょう、地図といっても、楽しいお楽しみマップの様子です。高齢者支援のために近隣見守りマップづくりをしたりしますが、高橋さんのマップは路地に入ったり、ちょっとおもしろいものを即行で地図にします。
古いお店では、いろいろ由来を尋ねたり。それを吹き出しで書き込むので、地図は場所を知るだけでなく、歴史を知ることにも通じるわけです。
作家の故井上ひさしさんも、小説を書くときは、まず地図をじっくりていねいに書くとエッセイに紹介していました。それだと情景描写に間違いがなく、ブレのない描き方ができるからです。
地図の達人になるための勘所を質問しました。すると、手元の紙に「?を!」と書いてくれました。どういう意味かなと戸惑っている私に、「はてなをなるほどと思えるようになるまでこだわること」との説明。なるほど、なにごとにも疑問符?をいだいて、そしてしっかりと考え、調べて、整理してわかること……この作業が高橋流地図作りの極意と知ったしだいです。
それからそれから……高橋さんは、紙だけでなく、写真を立体的に張り付けたり、デコレーションケーキを地図にしたりと、ビジュアル的にも楽しい地図づくりにも挑戦し、まさに圧巻でした。
地図はただ眺めて歩くだけの道具だけでなく、読み物としても価値あるととても実感させられる対談でした!(^^)!
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コメント
高室先生・・めちゃめちゃお久しぶりです!!
お元気ですか
いつ以来か?それもわからなくなるくらいです。
パソコンの調子が大変悪く(自宅の)なかなかコメントできず・・忙しいのも加わり・・といいわけはこのへんで。
私は地図を見るのが大好きで、この辺なんだと確認したくなって、行きたくなって、想像の世界にどっぷりつかります・・・。
今年は主任ケアマネ研修でお会い出来ないのですね
残念です
またどこか研修でお会い出来る日を楽しみにして。
中央法規の方がこちらへ来てくださってもう1年です
本当に早いものです。
取材させていただいた利用者さん、状態は変わってますがお元気です^^;
先生もお体に気をつけて!
kobajunさんへ
お久しぶりです。
書き込みがなかったので、ちょっと心配していましたが、便りのないのがよい便り?と思っていました。
そうですか、パソコントラブルですか。
パソコンが相手だと、些細なことでも、モチベーションって落ちますからね。(^_^;)
今日は、千葉県成田市に来ています。ひと駅向こうは成田空港です。だから海外旅行に飛び立つ格好のひともチラホラ・・・
まだまだ関東は暑いです。岐阜はどうですか?
また書き込み、待っていますね。
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