連載楽屋話~文章上達術~
今回の「高室流10のマネジメント術」のテーマは「文章上達術」です(『月刊ケアマネジャー』2011年9月号)。
ケアマネジメントというと相談援助技術が主に語られるために、それらを記録に残すペーパーワークの膨大さ・煩雑さ・複雑さは、「事務量が多くて大変!」のひと言で片づけられてきたのではないでしょうか?
ということで、マネジメント実務の中心作業となる文章の書き方のコツを指南する号となったわけです。
正直言って、この手のテーマがもっとも書きにくい。書きたくないなぁという気持ちが先に立ちます(^_^;)。その理由は、このテーマを文章で書かなくてはいけないからです。要するに私の書き方がヘタなら伝わらないことになるし、私自身が問われることにも…(>_<)。
これを書いていても感じています。いやはややっかいです。
同じ話題で3分間スピーチをしても、話す内容も異なれば、話の構成、つまり組み立ても異なります。最初に結論や主張を述べてから、その理由を話す演繹的なわかりやすい話し方をする人もいれば、いろんな事実や印象などを並べて、最後に引き付けてから「ですから私の思いは…」と帰納法的に話す人もいます。
同じですね、文章も。人それぞれです。
特徴といえば、話すように書く人は「ダラダラと書く」傾向が強いですね。それも見たまま・感じたままを書いてしまうので、「何が言いたいの?」と思わず突っ込みを入れたくなります。仕事上の文章では困った傾向でも、エッセイや物語だと、結構おもしろかったり。つまり用途に合わせた書き方があるわけです。
文章上手になるコツは「文章を好きになる」こと。まずこれに尽きます。仮にAさんは食道楽で料理好き、Bさんは簡素な食事が平気で料理嫌いだとすると、どちらの手料理を選びますか? 多くの人はAさんでしょう。なぜか…「舌が味を知っているから」です。
ですからまずは、日ごろから文章に慣れ親しんでおくこと。これは必須ですね。本を読みなれない人は雑誌や新聞、ちょっとしたコラムでもいいです。そうそう、いろんな人が発行しているメールマガジンやブログでもOKです。
今回、私は「文章だけがもつ力」を最初に書きました。
まずは「残せること」に着目です。声は消えモノ、文字は残るモノです。ですから「直せること」もできますね。声は言いっぱなしですが、文字は書き直しができる。これもスゴイですね。私などは講師で話しているので、余計に実感します(^_^;)。
そして読んでもらうことで「伝わること」。声は一回きりの消えモノで、聞いてもよくわかんないことってないですか? ところが文章は、幾度も読み直してもらうことができる。声は話し手のスピード本位ですが、文章は読み手の都合でいつでもどこでも読めます。これもよくよく考えるとすごいですね。映画は映画館か再生機がある場所ですが、文章は紙(本)として持ち運べるならトイレでもOKです!
好きになることも大切です。でも「文字や文章ってすごい!」と、その「もてる力」を素直に認めることで、その良さを知ることになり、そのプロセスで「好きになる」ことができると私は思います。
な~んか、まわりくどい文章ですねぇ(^_^;)。
このブログも、書いてから微調整の書き直しを結構したりしています。一筆書きのように一気に書いているわけではなく、とても地味な作業をしています。読み直して「ちょっと違うんだよなぁ、ニュアンスが…」としばし考えることも度々です。
具体的な「文章が上達する3つの勘所」は、『月刊ケアマネジャー』2011年9月号をご覧ください。ヒントになること、きっとある(以下を入れ替えニュアンスの違いを楽しんでください。:多分ある、必ずある、おおよそある)と思います。
ムロさんの写メ日記
青森県十和田市の官庁街?の松並木を車で移動です。見事な松並木に思わず写メしてしまいました
青森県十和田市「ケアプラン作成術」研修会です。結婚式場にもなる会場でした。丸い宴席テーブルが華やいだ雰囲気です
宿泊した奥入瀬渓流ホテルには、岡本太郎の晩年の作品が多数展示してあり、びっくりです
TV番組「ウルトラQ」に出ていた怪獣カネゴンを彷彿とさせますね
奥入瀬渓谷に足を伸ばしてもらいました
静かな水面に朝モヤが立ち上り…
岩を包み込むような緑たち
神聖な気分にもさせる横たわった岩。岩の前には由来を書いた看板が
十和田市のケアマネジャーや地域包括支援センター職員のみなさんとの懇親会。馬肉が美味でした…
今週のメールマガジン「元気いっぱい」第297号(無料)は「人を引きつけるネーミング術」(火曜日配信)です。メルマガは随時登録受付中です。
ケアタウンの公式HPではバックナンバーまで見ることができます。
※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。