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高室成幸の「ケアマネさん、あっちこっちどっち?」 2011年05月

連載楽屋話~連携・調整の仕方の巻~

  月刊『ケアマネジャー』6月号の「高室流10のマネジメント」のテーマは「連携・調整の仕方」です。私の関心が高いテーマの1つですから、楽しく書くことができました(といって締め切りはいつもギリギリですが(^_^;)……)。

 私が気に入っている文章を紹介しましょう(もっと読みたい方は雑誌を開いてみてくださいね)。
「提携は、対等な関係もあれば上下関係もあり、お互いの利益(メリット)のために組むものです。一方連携は、対等な関係であり、目指す目標・使命(ビジョン・ミッション)のために組むものです」

 まさにこのことが混乱しているため、提携感覚でケアマネジメントをしてしまうケアマネジャーがいます。お互いの利益ばかりに目がいって、利用者の利益(利用者本位)が尊重されていない(ないがしろにされている)実態がないでしょうか?



ある老老介護の風景

 今から3年前、私のメルマガ「元気いっぱい」に次のようなコラムを書きました。読んだ方もいるでしょうが、ちょっと再録します。



隠岐景色、いろいろ

 先週の金曜日から島根県隠岐の島にやってきています。
 みなさんは隠岐の島ってどこにあるか、すぐに想像がつきますか?
 3年前から、離島研修にはとりわけ思いが深く、これまで沖縄県宮古島、長崎県五島列島、長崎県対馬にうかがってきました。今回は、島根県の隠岐の島ということで、ワクワクしながらやってきました。



物流が変える生活支援

 今回、宮城県に震災ボランティアに出かけ、池田昌弘さん(全国コミュニティライフサポートセンター理事長)の会話に出てきた「生活支援」のキーワードがとても新鮮でした。
 以前から耳にしてはいましたが、この用語を使ったことはなく、「暮らしの支援」というもっぱらやわらかい表現を使っていました。
 この4月から某大学の通信制の大学院生を指導することになり、「自立」も「自立(自律)」と表記するようになりました。同様に、暮らしの支援も「生活支援」という4文字熟語の方がぴったりくるように思えるようになってきました。



自分を知る~自己分析シート~

 大型書店には2週間に1回は足を運ぶようにしています。私のお気に入りは新宿の紀伊国屋書店と8年前に出店したジュンク堂書店です。ジュンク堂は天井まで本がビッシリで、フロアの端っこには椅子が置いてあります。新刊だって立ち読みならぬ、「坐り読み」をさせてくれる書店として有名です。神戸が本店ですね。

 さてこのGWの私の過ごし方です。すっかり巣籠り派を決め込むことにしました。東日本大震災の自粛ムードもありますが、次なる新刊に向けた執筆にあてたいという事情があるのが正直な気持ちです(>_<)。
 研修の講師として全国で話しているときの「講師モード」では、なかなか単行本を書き始めるのに苦労します。自分としては、話す作業は右脳、書く作業は左脳なので、論理的に考える時間を取るにはちょっと長めの休日がぴったりです。



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プロフィール
高室成幸
(たかむろ しげゆき)
ケアタウン総合研究所所長。日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『ケアマネジメントの仕事術』『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

【高室成幸さんの最新刊】
『ケアマネジャーの質問力』
著者:高室成幸
定価:¥2,100(税込)
発行:中央法規出版
ご注文はe-booksから
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