涼しさの工夫
8月10日のブログに「室内熱中症」のことを書いたところ、やはり先週はメディアでも「家の中にいても熱中症になる!」という報道がたくさんありました。高齢者だけでなく、若者も熱中症で運び込まれるというから驚きです。
大阪の消防署では、熱中症の救急搬送が昨年の5倍に増えたので、家にエアコンがない高齢者の方向けに、消防署の会議室やホールを「熱中症避難センター」として開放するという記事がありました。事態はここまで深刻かと驚くとともに、できることから始めるスタンスはとても意味あることと思ったものです。
日本人は、涼をもとめることでは実に繊細で工夫溢れる文化の持ち主ではないでしょうか。その代表格は、なんといっても「風鈴」ですね。縁側に吹く風をチリリ~ン♪ という「音」に変えて、涼を楽しむ。実に粋ではないですか。
高齢者の方で風鈴を好きな方はおおぜいいらっしゃいますからね。
それに「打ち水」です。これもすばらしい。かつては埃っぽい道路に打ち水をすることで、土埃を抑える役割があったのでしょうが、今は目にも「涼しげな景色」のひとつになりました。
実際に打ち水をすると、アスファルトから立ち上る空気は数度低くなり、ひんやりとするそうです。石畳の多いスペインやイタリアでは打ち水をしている光景を目にすることはありません。
日本で打ち水ができるのも、「水豊かな國」日本だからでしょう。
そして「浴衣姿」ですね。これは涼しげです。
中学・高校の頃は、夏祭りや盆踊りになると、クラスメートの女子がいつものセーラー服姿でなく浴衣に団扇、髪をアップにしているだけで、涼しさ&まぶしさを感じたものでした。
聞くところによると、今年は昨年にもまして浴衣ブームのようです。低価格になったおかげでしょう。それにオシャレ度も増して、コサージュあり、髪飾りあり、帯もカラフル。ちょっと度が過ぎているかな(^_^;)と思いつつも、季節を感じさせる効果は抜群です。
暑さ寒さも彼岸まで……
この夏の暑さを乗り切って、季節の変わり目に体調を崩される高齢者の方もいらっしゃいます。知り合いの医師は「案外、夏や冬に高齢者は亡くならない。暑さ・寒さで体力を使い切ってしまった季節の変わり目が危ないのです」と指摘されていました。
9月のモニタリング訪問は、できれば中旬までに終えて、利用者のみなさんに「体調、崩されていませんか?」「よく眠れていますか?」「食事はおいしく食べられていますか?」と質問力でヒヤリングしてみましょう。
ちなみに食べ物で「涼しさ」を感じる代表格は「スイカ」です。
先日、鳥取の研修会場から戻る国道9号線で「道の駅」を発見。寄ってみると、なんとバスケットボールよりひと回り大きいスイカの山、山、山。あまりのでかさに呆れていると「鳥取ではこれが普通の大きさです。甘いですよ。どうですか?」とお店のおばさん。いやはや本当にでかかった!(^^)!
ムロさんの写メ日記
国道9号線沿いを走る車の中から。海風で松林が右に傾いています
海岸沿いの風車の光景。あのデカイのがよく回るなぁと感心します
デカイデカイスイカの山
某神社の石仏です。4体とも頭が平らでした。あの頭の上にお社が乗っかっていたりして
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