ページの先頭です。

ホーム >> 福祉専門職サポーターズ >> プロフェッショナルブログ
高室成幸の「ケアマネさん、あっちこっちどっち?」

神話の国・島根の常識

 今週は月曜日から、東京・信濃町駅そばでシンポジウムでした。
 民間の在宅サービス事業者で中心に構成される社団法人日本在宅介護協会東京支部の定例セミナーでした。
 タイトルは「ケアマネジャーのための通所介護研究所」。顔ぶれがとにかくユニークでした!!
 ここ数年、フランチャイズ型で注目されている茶話本舗(小柳壮輔さん)、3時間リハビリデイサービスのnagomi(小川義行さん)、看取りまでするエンゼルケアのケアサービス(芦澤謙助さん)、保育と高齢の合体の地域福祉型サービスの秋川あすなろみんなの家(今 裕司さん)の4者です。

続きを読む

 それぞれに特徴が違うので、デイサービスの「異種格闘技戦」のようです(笑)。シンポジウムは、最初に各事業者が25分間のプレゼンを行い、そのあと70分間のパネルディスカッション型になりました。そのコーディネーターが小生です。私の横にはコーディネーター補助として株式会社やさしい手の香取社長です。

 最初に、それぞれのサービスをもう一歩具体的に語っていただき、どうしてそれぞれの事業所で「そのサービスが可能なのか」を語っていただきました。それからコスト管理、経営のポイント、人材採用と定着の工夫、これからのサービス展開まで忌憚のない話を出していただきました。
 短時間でしたが、かなり中味の濃い展開で、参加された150名のケアマネジャーや在宅サービス事業者の方々の評判は上々だったようです。

 終了後、あわてて羽田に向かい、出雲空港に向けてフライトです。
 火曜日からは、島根県主任介護支援専門員の「事例研究・検討の方法」の4日間です。この時期の島根県松江市はけっこうまだまだ寒いので、ちょっとあったかめのコートを用意しました。東京は桜前線がにぎわいだしたのに、こちらはまだ冬を感じさせます。なんと緯度は東京と変わらないそうで…やはり日本海側のせいでしょうか。

 2日目の夜は、定例? となった懇親会です。
 そこで、びっくりするような話を耳にしました。それは、手紙文やメール送信分の慣用句のことです。

 「島根の人は、~をしてもらってありがたいです、という言い回しを、~をしてもらって喜びます、と言うんですが、ご存知でしたか?」
 「な、なんですか、それは?それじゃぁ、まるで相手を喜ばすために、返信をしたり、何かをすることになるわけですね。それって、本当に言うんですか?」
 「そうです」と真顔で言われてしまいました。~してもらって助かるとかうれしいを、「喜びます」と直球で返すというのです。
 率直というか、ずうずうしいというか(笑)。「そうなんですかぁ~(笑)」とつくづくと驚きました。

 翌日、島根のケアマネジャーのみなさんにその驚きを伝えると、「そんなの当たり前じゃないですか」という表情・表情・表情でした。
 そのリアクションの悪さ(笑)…いえいえ当然という雰囲気に、日本文化の奥深さ、神話の国・島根に戦慄しました(ちょっと大げさですね(^_^;))。

ムロさんの写メ日記

01.jpg
島根県主任介護支援専門員の研修風景です。事例検討会のワークショップです

02.jpg
検討会の注意点を黒板に板書します

03.jpg
なんと、姉妹で参加のお2人です。向かって左が村井純子さん、右が室下亜紀子さん。どちらがどっちでしょうか?

04.jpg
頭を抱えて悩むポーズ(笑)の松江市の郷原悌二さん。右は隠岐から参加の亀谷美也子さん(隠岐社協の主任ケアマネさん)

05.jpg
ケアタウン総合研究所主催の「研修講師養成講座」中級コースの収録風景です

06.jpg
中級修了者の全員ショットです

今週のメールマガジン「元気いっぱい」第220号は「わからないを方法にする」です。ケアタウンの公式HPではバックナンバーまで見ることができます。


コメント


 デイサービスの異種格闘技戦、面白そうですね。
 専門研修Ⅱでは、現任のケアマネさんのプランを見させていただきますが、7~8割方、デイサービスがサービスに位置づけられている印象を受けます。
 在宅サービスの中心はデイサービスだ!!とは言いませんが、ある意味使い勝手の良い、またニーズの高いサービスなのでしょうね。
 ところでデイサービスと言えば、私、来年度からデイサービスへ異動が決まりました。研修の裏方もひとまず終了です。
 介護支援専門員の実務研修から主任介護支援専門員研修までを企画・運営し、いろいろな勉強をさせていただきましたが、やはり高室先生の講義を受け、その内容に衝撃を受け、また、人生の糧を得た出会いでもあったと、感謝しております。
 これで最後ではなく、また機会を見つけて先生の講義を聴かせていただきたいと思いますので、その時は受講生として、よろしくお願いします。


投稿者: 研修の裏方 | 2010年03月19日 20:56

研修の裏方さん

 プロレスの異種格闘技戦ほどには、勇ましくはなかったですが(笑)、それぞれの「ウリ」が違い、とても興味深かったです。研修の裏方さんにもぜひとも聞いてもらいたかったですね。

 さて、人事異動ですか…法人で仕事をしていると必ずやってくる「宿命」のようなものですね。でも、その分、いろんな体験ができると前向きに受けとめて、がんばってください。

 今度は受講生として来られることもあるのですね。再会が楽しみです。
 これからのハンドルネームは「デイサービスの裏方」になるのでしょうか?
 ちょくちょくのぞいて、書き込みして下さい!(^^)!


投稿者: たかむろ | 2010年03月23日 08:11

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

コメントを投稿する




ページトップへ
プロフィール
高室成幸
(たかむろ しげゆき)
ケアタウン総合研究所所長。日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『ケアマネジメントの仕事術』『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

【高室成幸さんの最新刊】
『ケアマネジャーの質問力』
著者:高室成幸
定価:¥2,100(税込)
発行:中央法規出版
ご注文はe-booksから
3172.jpg


bn_caretown.jpg
メニュー
バックナンバー
その他のブログ

文字の拡大
災害情報
おすすめコンテンツ
福祉資格受験サポーターズ 3福祉士・ケアマネジャー 受験対策講座・今日の一問一答 実施中
福祉専門職サポーターズ 和田行男の「婆さんとともに」
家庭介護サポーターズ 野田明宏の「俺流オトコの介護」
アクティブシニアサポーターズ 立川談慶の「談論慶発」
アクティブシニアサポーターズ 金哲彦の「50代からのジョギング入門」
誰でもできるらくらく相続シミュレーション
e-books