「時間をマネジメント」しよう!
島根県主任介護支援専門員研修で松江に来ています。
初日は午後からだったので、前日に入った私は「小泉八雲記念館」に足をのばしました。「耳なし芳一」など日本の怪談話の作者として有名な八雲が何と、アイルランド生まれの「ラフカディオ・ハーン」と知ったのが高校の英語の授業でした。
以来、ず~っと気になっていました。研修で松江に行くことはあっても、研修会の終了時には閉館をしていて、観ることはできませんでした。ようやく念願がかないました。
全国を研修でうかがっていると、このような思わぬ名所旧跡や記念館巡りをようやく楽しめるようになってきました。
さて、18日から「スーパービジョン」がテーマです。そこで話すのは、いまのケアマネジャーのみなさんの現状です。
いつの間にか、ケアマネジャーが忙しいというより、「忙しいのがケアマネジャーの仕事」という風潮が定着した感がありますが、どうしてそうなのでしょうか? でも、私の知っている方には、ケアマネジャーとして多忙なうえに、らにケアマネ連絡会や研修講師に飛び回っている人もいます。
どこが、何が、どうして違うのでしょうか?
居宅介護支援事業所も、1人規模から10人前後までさまざまです。どうやら時間マネジメントを組織的にやっているか、個人の裁量でやっているかでかなり異なるようです。
私が取材した事業所の動きやビジネス書に紹介されているものから、みなさんにとって役に立つ「動きやすい、まとまりやすい(これ重要!)、ムダ・ムリのない」時間マネジメントをお話しします。
(1)時間でなく「中味(内容)」をマネジメントする
時間マネジメントは、24時間の中に細切れのようにスケジュールを入れ込むことではありません。「有限」の時間(日中は8時間)を有効に使うには「目的(なぜ)」がポイントです。そして、それに伴う「業務(どうやる)内容」とそれにかかるであろう「おおよその時間」を算出します(これがポイントなんですね)。
ここであらためて「目的」を強調するのは、硬直化した業務はたいてい業務が目的化している(やってればいい)ことが多く、達成した結果の中味を問わないことが多くあるからです。本来の目的を達成するために必要な「時間の量」を共有しておくことが大切です。
(2)「役割・力量・勤務スタイル別」にマネジメントする
事業所の時間をマネジメントする際には、職員の役割(管理職、専任、兼務等)によって業務の内容が異なります。さらに経験年数によってアセスメントやモニタリング、調整の時間、サービス担当者会議などにかける時間も異なります。特に、パソコンの入力など実務能力を含めた個別の力量に配慮が必要です。
また採用の種類(正職員、非常勤)では、業務に関わる時間の「量」と「責任の範疇」、それに時間への「意識」が異なっています。ですから、自ずとかけられる時間の量は違います(時間給の場合は顕著)。
(3)時間を「数量化」してマネジメントする
介護・福祉を仕事にする人たちは「思いや気持ち」で仕事をするタイプの方が多いようです。気持ち(実感)で仕事をすると「がんばっている、精いっぱいやっている」などの主観が一人歩きして、仕事のムリがどこにかかっているか、どれくらいの時間ならばできるのかなどが曖昧になってしまいがちです。そのために的を絞った効率化ができないことが多々あります。
事業所の業務ごと(ケアプラン作成、居宅介護支援経過記録等)に必要な時間を分単位(ちょっと窮屈ですが、最初は厳密にしたほうが全体がみえるので…)で「数量化」し、一人の利用者さんにどれぐらいの時間をトータルであてられるかを「見立てする」。
つまり「先を読んだ時間マネジメント」がポイントですね。
ムロさんの写メ日記
土曜日(両国駅)、日本介護福祉士会で「地域連携」と介護福祉の「立ち位置」をテーマに基調講演を行いました
青森県大間町の地域包括支援センターの方とツーショットです。どうやら、町を上げて、このマグロTシャツで記念写真を撮るのが町民のミッションになっているようです。
小泉八雲記念館がある武家屋敷です
小泉八雲記念館の入り口
館内の本のコーナーで小泉八雲の本といっしょに!
今週のメールマガジン「元気いっぱい」第216号は「ワンパターン」です。ケアタウンの公式HPではバックナンバーまで見ることができます。
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