ああぁ、勘違い!
みなさんは、暦で勘違いしたことはありますか?
私の場合、先日、どういうわけか11月3日(火)を平日だと思っていたことです。この日は、高知県介護支援専門員協会のモチベーション研修会でした。会場の高知女子大学池キャンパスに到着した時のこと。
「あれ?今日は学生さんたちが少ないですね。まだ後期授業をやっていますよね。ずいぶん少ないですね」と尋ねました。
すると…事務局の持田さんが、恐る恐る…。
「先生、今日は休みですよ」
エッ! 火曜日だろ? 日曜日じゃないよね。どういうわけ?
再度11月3日という日を言われて、顔が火を噴くのがわかりました。
「そうか、文化の日ですね。祝日ですねぇ。はははは…」
と、ごまかすのに精いっぱい。どうりで宿泊した日航ホテルのエレベーターで、結婚式の留袖姿やモーニング姿、パーティドレスのみなさんとご一緒したわけだ。
ひとり合点がいった次第です(笑)。
まあ単純なことで、何気ないことを勘違いして、とても恥ずかしい思いをする瞬間ってあるものです。曜日や場所やいつもの話題とか。
認知症の初期症状で、話し合いの輪に入るのに躊躇するというのがあります。これは、話し合っている内容が理解できないだけではなく、先ほどまで話していた内容の記憶がすっかり抜け落ちてしまうから。
「えっ? それ、さっき話しましたよね?」
「あ、ああ、そうだよね(笑)」
笑ってごまかせても、これが数回続くと、本人と周囲の間に「溝」が生まれることになります。
この手の話を、2週間前の横須賀市でしました。
テーマは地域住民の方を対象にした「高齢者虐待予防」です。虐待と認知症は深い関係にあるので、「認知症となり自信を失うタイミング」という話題をしました。
「男性の方で、社会の窓(笑)を開けたまま歩いていて、他人から『開いてますよ』と指摘された人はいますか?」
初老の男性の方の手が数人上がりました。
「いやぁ、恥ずかしいし、情けないし。女房からはきつく言われています」…そうなんです、そんなつもりはなくても、そうなってしまっている「失態」は、実にきついものです。
女性ならスカートのファスナーでしょう。注意するにも男性ならさすがに気後れするものです。
悪気がないのに、注意しているのに、しでかしてしまう「失敗」の連続…自分に腹が立ち、苛立ち、やがて情けなくなり、自信を失っていく。
このようなプロセスはだれにも思い当たることがあるはず。
認知症やもの忘れの理解も、疾患からの理解だけでなく、「生活視点」からの理解より、自分がやってしまった同じような失敗から想像(イマジネーション)することで、より理解と共感に近づくのではないでしょうか?
身のまわりにいる他人が「自分のことをやたら知っている」ようで、気持ち悪いぐらい「親しげに話しかけて」きて、さっきまで話していたらしい話題に「笑っている」のは、なぜ…?
これは「異次元の世界」だ…アナザー・ストーリーと思われても不思議ではないでしょう。
異次元でない現実の世界にふたたび「なじめること」…まさに、本人の世界に「心寄せる」ことから始まるのでしょう。
ムロさんの写メ日記
高知県介護支援専門員連絡協議会のみなさんです
四万十町研修会をきっかけに知り合いとなった身体障害者療護施設の副施設長の野村清司さんです。団塊の世代の2歳下だそうです。ビートルズのレコードジャケットとともに…
高松市のコンビニも讃岐うどん!
県庁そばの讃岐うどん屋。なんと11時30分でこの混み具合!
これでなんと350円(大盛り!)
飛行機から眺めた夕焼けです
今週のメールマガジン「元気いっぱい」は11月3日が文化の日で祝日で配信はお休みしました。ケアタウンの公式HPではバックナンバーまで見ることができます。
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