めざせ、漢字上手
近頃、書店に行くと『漢字検定』なる本が平積みされている風景をよく見るようになりました。
バラエティ番組でも、オモシロ四字熟語、難解四字熟語をタレントが珍回答するというのが結構うけていますね。学力低下を嘆く反動のブーム。大人が学ぶ姿を見せるのはいいことですね。ただ、おバカぶりも程度ありますね。それを芸風(笑)にしている人もいて…。
前回は「ワンパターン・フレーズ」の件で、書き込みはしないけど、小生のHPにいくつかご意見・感想を頂戴したりします。その中で「下肢筋力の低下」をパソコンで打つと「貸金力の低下」と変換されるという話がありました。
たしかにパソコンでは、そのように変換されたりします。これで思わず、プッと噴き出したくなったりしました。だってねぇ、これじゃあ、まるで銀行やサラ金の「融資枠」の件を暗喩・隠喩しているようなものですからね。
そこで「漢字上手」の話です。
そもそも漢字とはとても意味深? に作られていて、結構、かなり論理的だったりします。つまり良くできているということ。
たとえば「手」です。実際に手を眺めると、掌(手のひら)、手の甲、指(親指、人指し指等)、指の爪などに「分割」できます。その「手」だって、「上肢」のなかに含まれ、その上肢も「上半身」の一部ですし、その上半身も「全身」というなかの上半分となります。
さてお気づきでしょうが、この6~7行を、単なる「ひらがな」だけで表記したらどうなるでしょう?
その「て」だって、「じょうし」のなかにふくまれ、そのじょうしも「じょうはんしん」の一部ですし…。
ああぁ、面倒くさい!! 文字量も多いし、「じょうし」は「上肢、上司、城址、情死?」のどれなんだよ! とツッコミを入れたくなります(^_^;)。
日本語の平仮名は音を「表記」する表音文字ですから、いくらズラズラと書いても意味は伝わってきません。そこに漢字の登場です。漢字はもともと動物や自然、人の行為やかかわりの様子を「絵」で描き、それをくずして作った文字ですから、もともと「意味」が伴っています。つまり意味を「表記」するので表意文字というわけです(なんか、中学の国語の授業ですね)。
だから、先のように平仮名でズラズラ書かれては、同音異義語が多い日本文では全然わからない。ところが漢字を使うことで、意味が通じる整理された文章とすることが可能となります。これを「和漢混合文」といいます。それを器用に読み分けているのが日本人です。
「そのカテイは…」を家庭(家の中)、過程(プロセス)、課程(コース)のどれかを瞬時のうちに読み取る力が私たちに備わっています。
「3月の20日は祝日で、ちょうど日曜日ですが、翌日が振替休日となります」
なんと「日」が6回も登場します。読み方は「カ、ジツ、ニチ、ビ、ジツ、ジツ」と器用に読み分けている。まさに神業! と言語学者は驚嘆します。
漢字上手になるには、まずは四字熟語ばかりでなく、漢字それぞれの意味を知り、書く場合も「ここは漢字、ここは平仮名」と判断をしながら書きましょう。それに、誤字は誤解をまねきがちです。だって「書く」を「描く」と書いたら、キャンバスとか絵を思い浮かべるでしょ?
しっかりした文字を書いても「誤字」があると、ちょっとカッコ悪いので…(教養に?マークが入ったり)。お互い見せあいっこしながらの「間違い探し」もいいかもしれません。
漢字上手で「感じイイ!」といきたいものですね!(^^)!。
ムロさんの写メ日記
わが新宿御苑近くを回っている宅急便屋さんの移動車。これは便利そうですね
道路脇に「車売ります」のチラシが貼ってありました。ちょっとレトロで、なつかしい車です
京都駅前の郵便ポストです。色も渋いし、デザインも…
埼玉県所沢市(3月26日)に開催された介護サービス事業者連絡協議会の研修会です。テーマは「チームケア」。4月にはケアプラン点検支援マニュアルの研修会が予定されています
今週のメールマガジン「元気いっぱい」第171号は「言葉は韻を踏むとオモロ~!」です。ケアタウン総合研究所の公式HPでもバックナンバーをすべて見ることができます。
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