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高室成幸の「ケアマネさん、あっちこっちどっち?」

プレゼンの心得

 “プレゼン”とは「プレゼンテーション」のこと。広告業界ではおなじみの業界用語が、ケアマネ業界でも一般的になってきました。“説明力”と思われそうですが、私は「伝える力」と説明しています。説明となると「話し方」と解釈され、自分中心になりがちです。

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 さてそこで「プレゼンの心得」です。
 まずは相手次第で「伝え方」を変えること。つまり「伝える」ということは一方通行ではいけません。受け手に合わせた「伝え方」ができるか、ということです。
 5歳の子ども相手なら、どんな大人もかわいい声ではっきりと話すでしょう。耳が聞こえづらい80歳の高齢者には、大きな声でゆっくりと話すものです。途中に繰り返しが入ったりしてね。
 伝える方法(手段)は「お話し」だけではないということ。デジカメ、ビデオ、そしてイラスト、地図などの「道具」を使いこなしましょう。サービス担当者会議でも、利用者さんのデイサービスでのカラオケの様子や食事の食べ方などをビデオやデジカメで撮って、それを見て話し合うというのはいかがでしょうか? 言葉より「動画」のほうが、ずっとビジュアルとして説得力がありますから。

 では「話し方」はどうすればよいでしょうか。わかりやすい話し方は「ていねい」に話すように心がけるといいですよ。すると声は自然と大きく、ゆっくりと話すことができます。まずはお勧めのコツです。
 「結論」を最初に述べて、次に「理由・根拠」を説明すると、聞き手は安心して聴くことができます。よくないのが、ダラダラ? と話して、最後に結論がくる話し方。たまに、結論を言わずに話が変わる人もいます。思わず「おいおい(^_^;)」と突っ込みたくなりますね(笑)。
 そして、「分割して話す」のもよいでしょう。「理由は3つあります」と最初に述べて、「第1は…、第2は…、第3は…」と箇条書きのように話すと、聞き手の脳に「収まり」がよいわけです。

 このような心得は、大きめの書店さんのビジネスコーナーに行くと類書があります。ぜひとも一度行ってみて、まずは立ち読みで「吟味」をして、買ってみてください。
 学校の先生の「授業の仕方」を説明した本も案外と参考になります。

※私の研修会での「話し方」を、プレゼンの視点で観察してみてください。いろんなノウハウがわかるかも?

ムロさんの写メ日記
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家の中に車が!…家の土間が駐車場というのは、商店街によくありますね

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なつかしいキャベジンのケロヨン人形です

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この「カラオケ喫茶 歌子」という、わかりやすい看板に感動しました

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浜田漁港のイカ釣り舟です。これから出漁するのでしょう

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狭い漁港の町通り。ここにも人々の暮らしがあります

 今週のメールマガジン「元気いっぱい」第169号は「支援困難事例って何?」です。ケアタウン総合研究所の公式HPでもバックナンバーをすべて見ることができます。


コメント


 浜田の受講生です。
 8日間、ご指導ありがとうございました。習っただけで終わらず、日々の業務の中で実践に移して行けるよう頑張ります。
毎週の事業所内のミーティングで、先生に教えて頂いたことを同僚へも伝えて行きたいと思います。
 ところで、最終日は強風で交通機関への影響も大きかったようでしたが、先生は無事にお帰りになられましたでしょうか?


投稿者: さくら | 2009年03月15日 00:34

 浜田での主任介護支援専門員研修では大変多くのことを学びました。
 小声でだらだら話すタイプの私でしたが、「人の中に分け入って行くこと」を学んだおかげで周りの人との会話の仕方も変えていけそうな気がしています。
 明日からまた利用者様宅への訪問をはじめます。「へぇー、そうなんですか~!」「どうしてそう思われたんですか?」なんて言いながら利用者様の持っておられる個性・文化に触れさせていただこうと思います。そして、そこからのプラン作りをやってみたいと思います。
 高室先生もお体に気を付けて。今後の更なるご活躍を祈念しています。
 ありがとうございました。


投稿者: 川合 宏 | 2009年03月15日 06:50

 浜田の主任ケアマネ受講生です。
 濃密にして実り多い研修でした。特に個々のケアマネの個性を知ることができました。今までの印象と違う魅力を再認識できました。…自分の魅力も…。
 今回の研修の学びは、もちろん会議の進め方、考え方もありますが、いかに自分の見立ての傾向を認知し、はまり込まず、多角的な見立てを行うかということです。多角的な見た手には、より多角的な手だてがある。
 ああもうすぐ、人事異動です。どこの職種についても、今回の研修は役立つと思います。高室先生、浜田の研修生の皆さんありがとうございました。


投稿者: Y・K | 2009年03月15日 21:55

浜田の「24の瞳」の皆さんへ

なんと3人のコメント、うれしいですね!(^^)!

さくらさん、ご心配ありがとうございます。
やはり強風で飛行機は飛ばずに、バスで広島駅へ。と、ところが広島市内で渋滞となり、結局、1本の遅れののぞみに乗車し、東京に着いたのが23時35分、そして自宅へは…ご想像にお任せします。根性でたどりつきました(^_^;)

川合さんの話しぶり、とても印象に残っています。いいキャラですから、今回の気づきを現場で使ってみてください。研修とは、身について使ってもらってなんぼと思っとりますので、どんどんと「ハ行感嘆法」を活用してみてください。
きっと勘所を川合さんなら案外と早くつかめると思いますよ。(ただ、「くどい!」の言葉には要注意かも…なんちゃってね)

KYならぬ、YKさんへ
そうですか、人事異動があるかもしれないのですか。でもいずこに行こうとも、今回の体験はいろんなところで活かせるノウハウがつまったものです。人生の宝物として磨きに磨いてください!(^^)!
どの人も持っている魅力を活用しない手はないですから…
その成果を楽しみにしています。ささいな発見や気づきがあれば、気軽にブログに投稿くださいね。

長崎にて・・・!(^^)!


投稿者: たかむろ | 2009年03月17日 00:26

ムロさん、こんにちは。
ケロヨンは子供のころ大好きで薬局屋さんの景品のケロヨン指人形をたくさん集めていました。
懐かしく思い出しました。
ずいぶん前にムロさんのブログへケアマネの就職の件で投稿させていただきました。あれから車の免許を取ったりと大忙しの毎日ですがまだケアマネで就職していません。そのときムロさんから「在宅で腕を磨いてから施設ケアマネに挑戦してみては」という貴重なアドバイスも頂きました。
本当にありがとうございました。これからもへこたれずに挑戦していこうと思います。ムロさんの撮られた映像にホッ=3と癒されました。


投稿者: 鳥の子 | 2009年03月18日 11:45

松江の研修でお世話になりました。ありがとうございました。 
今日研修報告をしました。現場のスタッフにも共感を得られ、面白く感じてもらえそうかなと、男の介護や性差について伝えました。その後、男女で分けたグループで演習らしきことをしてもらいました。1回は必ずみんな意見を言う事と席順での発言は求めないというルールで、同じことについて話し合いをしてもらいました。見事に男女の差が見られ驚きでした。絶対数の少ない男性の意見も尊重する事も大切にしましょうと伝えました。
たくさんのことを教わってすごい財産を得た気持ですが、劣化しないよう折にふれ伝えていきたいし、ひとつづつ実践していきたいと決意を新たにしたところです。
また、お会いできる日を楽しみにしています。繊細さや温かさを身に付け、先生に半歩でも近づけるよう磨きをかけたいと思います。


投稿者: 西村 | 2009年03月18日 23:00

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
高室成幸
(たかむろ しげゆき)
ケアタウン総合研究所所長。日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『ケアマネジメントの仕事術』『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

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