介護の日
今年から「11月11日」が「介護の日」となりました。7月末の福祉人材フォーラムで舛添厚労省大臣が発表しました。当日、会場となった東京国際フォーラムに、私もいました。主旨は介護にも記念日を設定して、国民の方々に知っていただき、厚労省と自治体、介護・福祉業界が一丸となって盛り上げようということのようです。
これは、いわば比較的お金のかからないイメージ戦略といえます(浸透するまでには時間はかかります)。覚えてもらうために、多くは「語呂合わせ」で決めることが多いようで、この介護の日も「いい日・いい日」の意味がこめられています。
介護の仕事で働く人が少なくなり、人材不足が「臨界点」にまで達しています。短期入所を制限したり、新規開設予定の特養や有料ホームが「オープン」を見合わせているという話も耳に入ってきます。
人材不足の原因はさまざまに語られています。賃金が安い、仕事がハード、人間関係が複雑などで介護の現場を去る人がいる一方で、「私、人と関わり続けるこの仕事が好きなんです」と、現場で踏ん張る人たちがいます。
私の友人に20年来、有機農業を営む人がいます。農薬を使わないので手間は3倍かかるのに、価格は同じか、高くても1.2倍程度。害虫や気候の影響も受けやすく、いつまで続くだろうと心配していましたが、4人の子どもを育て上げ、今もしっかりとやっています。
彼を突き動かしているのは、環境だエコだという「頭の情熱」ではなく、農業が好き・土に触れている人生が好き、そして毎年がんばったぶん、しっかりこたえてくれる野菜や稲たちの存在です。
しかし少ない現金収入は、その「やる気」さえも萎えさせてしまうことも度々だったようです。
介護の日の主役は、国や自治体や業界ではないはずです。
介護に日々がんばるご本人とその家族、そして現場で働く職員の人たちが「輝く日」になることが望まれます。
今年はさすがに、7月にいきなりの花火の打ち上げでこの11月の実施ですから、期間があまりになさすぎました。
「急なことで、さらに予算も組んでいなかったのでむずかしい」とまったく行事がない府県も多く、実施しても昨日、全国で行われたイベントは講演・シンポジウムが多かったようです。
そのなかで暗いイメージが先行している分、明るい面や楽しい面を広めたいと、自治体レベルで工夫を凝らすところもあります。
まずはなにごとも「スタート」としたことを大切にし、来年はさらなる「充実」を期待したいところです。
今日から全国老人施設協議会の岡山全国大会です。2日目の第六分科会「施設の魅力を伝える広報」でマンガ「ヘルプマン」の作者くさか里樹さんなどと対談あり、小生の講演ありでがんばってきます!(^^)!
ムロさんの写メ日記
街はもうクリスマス気分でしょうか。つい「もう今年も終わりですね」というセリフが聞こえてきそうです。新宿小田急デパートはもう冬気分のよう。
宮崎県の人口4000人弱の西米良村のホテル富士屋のカウンターにあった、地場産品「ほおずきランタン」です。思わず写メしちゃいました。
今週のメールマガジン「元気いっぱい」第151号は「研修の終わりは「活動の始まり」です」。ケアタウン総合研究所の公式HPでも見ることができます。
※施設向けメルマガ「ケアコム」は第5号は今週の発行予定です。
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