会議力
秋も深まり、移動中に外の紅葉を眺めるのが楽しみの一つとなっています。羽田空港を離陸する際には、眼下に大田区の工場群や住宅地が広がりますが、やがて東京湾の青い海の上を飛び、雲海の上を突き抜けておよそ1、2時間で着陸態勢に入ります。
雲の下、翼の向こうには彩りの山々がどこまでも続きます。
さて今回は、会議力です。
「会議の力」なのか、会議を運営する「ファシリテーションの力」なのか。要はどっちかではなく、どっちも大切な力ですね。
マネジメントを行う人は、会議や打ち合わせが仕事です。ケアマネジメントのプロセスでは、サービス担当者会議がとても重要です。この会議はチームケアの「結節点」であり、「情報交流」であり、何より「顔の見える関係づくり」では、最適な条件を備え場なんですからね。
だから、これが義務的になってしまっている(減算対策のアリバイ会議だったり(笑))なんて、とっても「もったいない」ですね。
会議がもつ力を発揮させるためには、まずは十分なる準備と運営のノウハウがなければいけません。そのノウハウの1つが効果的なファシリテーションの技術(能力)なんですね。詳細は『ケア会議の技術』(中央法規出版)をご覧になっていただきたいですし、月刊『ケアマネジャー』10月号(中央法規)がおススメです。が、せっかくなんで勘所を……。
まずは会議の時間を「情報、提案、検討」に分けるといいですね。10分ごととかね。それと発言は、「意見、感想、質問」を最初に断ってから話し出してもらうのも大事。聞き手がその話をどうやって聞けばいいかが決まりますからね。
そして「十分なる準備」です。これは資料をそろえることではありません(それはあたり前ですから(^_^;))。
実は、発言の「根回し」をするということ。どんなことを話してもらいたいかを、あらかじめ要望や「宿題」を出しておくといいですね。
「○○さんのデイでのカラオケの様子を、ご家族に話してもらえますか?」
「食事づくりで思わぬエピソードがわかって、関係づくりに役に立ったヘルパーさんの話をしてもらえますか?」
発言がないのは盛り上がらないもの。でもいきなり「意見はないですか?」では、なかなか緊張するものです。だから事前の「根回し」です。
こんなさりげない「配慮」が、会議力にはとても重要です。
ムロさんの写メ日記
雨に濡れる壁づたいの蔓たち…どこか哀愁を感じますね
まるで黄色のトランペットがぶら下がったようなカボチャの花たちです
銀行の入口にある「振り込み詐欺」撲滅の看板。今週、都内の銀行のATMに強面(こわもて)の刑事さんや警官の方がたくさん見張っていました。ちょっと手間取っている手元に視線が集まっていたりして(^_^;)
今週のメールマガジン「元気いっぱい」第148号は「柔らかい感性のつくり方」です。ケアタウン総合研究所の公式HPでも見れます。
※施設向けメルマガ「ケアコム」は第4号が発行されました。
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