言葉のチカラ
どのような仕事にも「道具」がかならずあります。大工さんならカンナ・金づち・ノコギリで、料理人なら包丁・フライパン・鍋?だったりして…。
プロの名人ほど「道具」を大事にするといいます。かなり以前?に書きましたが、山口県宇部の全日空ホテル向かいの小料理屋さんの板さんは、24本ほどの包丁を素材ごとに見事に使いこなしていました。
「30年ほど使い込んでいるのもありますよ。コレの手入れで料理人のレベルはだいたいわかりますね」
60歳近い名人の至言です。
さて、ケアマネジャーの皆さんが使いこなす「道具」といえば…パソコンのキーボードやペン類、ノート類は、記録をする道具としてとても大事ですね。移動では自転車・バイク、自動車もあります。しかし、いつも最大限に使うのが「言葉」ではないでしょうか。言葉で話しかけ、質問をし、共感をあらわし、人生に寄り添う。
しかしその「言葉」も、プロ用の専門用語や日常生活で使っているプライベート用を無神経に使っているとするならば、利用者(家族)の方々にとって、どのように響いているでしょうか。「?」では、なかなか伝わりきれないことも多いのではないでしょうか。
さらに話し方です。親しみをこめて話しているつもりが、相手次第で「なれなれしい」と思われたり、立場を踏まえた話しぶりが「よそよそしい」と勘違いされたり。地元の方言を入れて話さないと「ヨソ者」と警戒されたり。
正直、まことに言葉と話しぶりはむずかしいですね(^_^;)。
でも、言葉には「チカラ」があります。
生きることに疲れ、あきらめそうな人を励まし、勇気づけ、認めるチカラがあります。人の心に湧き上がる喜びや哀しさ、くやしさ、望み、そして愛情を表し、相手に伝えるチカラがあります。
言葉は手入れをすることで磨かれます。
先週他界した緒方拳さんの最後の作品が、NHKの「帽子」でした。そのインタビューでのことです。老いについて訊かれて…。
「老いとは闘うものではなく、寄り添って生きていくものだと思います」
すでに末期がんとなっていた緒形さんの、やさしく笑みを浮かべながら語る言葉にとても納得をした私でした。
そうです、言葉とともに大切な要素が表情、特に笑顔です。みなさんの「100万ドル」の笑顔とあたたかい言葉が、利用者(家族)の方々の希望となっていると思います。
わたしも「言葉のチカラ」と「笑顔のチカラ」を信じて仕事をしています。
ムロさんの写メ日記
わが事務所の玄関の「ニャンコ」です。名前は「タマ造」です。なんともこの笑顔が愛くるしいです
先週、岡山県施設管理者研修会に行ってきました。会場外で、中央法規出版の営業の方と記念撮影
今週のメールマガジン「元気いっぱい」第147号は「学び方を学ぶ」です。ケアタウン総合研究所の公式HPでも見れます。
※施設向けメルマガ「ケアコム」は第4号が発行されました。
コメント
先生、こんにちは。
先日は、遠い岐阜までお出かけ頂き有り難うございました。
「凄く為になるお話が聞けるよ。元気が貰えるから。」との噂通り、あっという間の講義の時間でした。仕事、頑張れそうです。
『ケアマネジャーの仕事術』『ケアマネジャーの仕事力』『介護予防ケアマネジメント』を購入した際、サインまで頂き嬉しかったです。スキルアップ目指し読んでいます。
今度、主任介護支援専門員の研修で先生の講義が受けられます。楽しみにしています。季節柄、お体大切に…まずはお礼まで。
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