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高室成幸の「ケアマネさん、あっちこっちどっち?」

先入観をもってしまうのは、なぜ?

 先入観とは、「あらかじめ抱いてしまう対象への意識」です。対象には、人だけでなく、会社や地域、立場、政党、事件などの出来事まであります。
 小学校で「人を見た目で判断してはいけません」と先生が教えていました。子ども心に、どうして当たり前のことを先生は繰り返すのかな…と不思議でした。それは、私たちが「見た目」で判断を下すことが多いからですね。
 見た目も「先入観」だからです。

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 ところが、先入観をあおるような『人は見た目が9割』という本がベストセラーになるから、わかりません。占いの類いもそうかもしれません。星座や血液型などは生涯変わらないわけですから、星座占いや血液型占いは、ずいぶんと残酷?な先入観ではないでしょうか?
 かくいう私も、星座占いはそれほどではないのですが、血液型占いには中学生時代にハマったものでした(笑)。
 さて、この手の占いを熱心に読むのは、実は、当事者か相手と近しい関係者です。自分(相手)の星座を読み、血液型欄を読み、相手の見えない部分を予測し、そして納得するのです。
 そうなんです、先入観とは「納得感」なんですね。それもお手軽な…

 さてさて……
 そこでケアマネジャー研修会では、「高齢者」に抱いてしまっている先入観を徹底的(ちょっと大げさ)に疑いましょうという意図の話をします。
 つまり、高齢者といっても前期と後期ではずいぶんと印象が異なってきています。100歳で現役の方もいます。ひとり暮らしだって、自分で選択してのびのびと生活をされている人もいます。長男だから…、長女だから…という思い込みが、相手の理解に「ゆがみ」を生んでしまっていないでしょうか?

 先入観をもつのは悪くありません。誰しも「相手へのイメージ」を抱くものです。先入観だけで決めつけてはいけません。自らの目と耳と肌で確かめる。その「アナログな感性」が、個別支援には求められます。

ムロさんの写メ日記
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大分県の介護支援専門員更新研修に来ています。テーマは事例研究(2日間)です。月曜日に入り、大分駅前のレトロな酒場(懐かしい響き)に寄りました。玄関の看板です

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店内には「月光仮面」の看板が…昭和ムードいっぱいの装飾が、酔った私に心地良い(笑)です

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東京のケアマネさんから送られてきた写メールです。よくぞ見つけるなぁ、と思うような写真を送ってくれます
「五つ葉」もいいですが、やはり言葉の響きは「四つ葉のクローバー」ですね。「五つ」はなんか、セコイ印象になりませんか?

 今週のメールマガジン「元気いっぱい」第141号は「私は大丈夫?」です。ケアタウン総合研究所の公式HPでも見れます。
 ※施設向けメルマガ「ケアコム」は第2号を配信しました!


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プロフィール
高室成幸
(たかむろ しげゆき)
ケアタウン総合研究所所長。日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『ケアマネジメントの仕事術』『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

【高室成幸さんの最新刊】
『ケアマネジャーの質問力』
著者:高室成幸
定価:¥2,100(税込)
発行:中央法規出版
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