雑談の楽しみ
これまで対談、取材ときたので、今回は雑談の楽しみを書いてみたいと思います。
前回、対談はテレビ的、取材はラジオ的と書きました。ならば、雑談はというと雑誌的ですね、小生としては(まあ、雑談だから雑誌というのは安直ではありますが)。
雑誌にもいろいろとジャンルがあります。
直近の話題を追っかけて、興味を引く内容で読者をつかむのが週刊誌です。テレビでは表面的、ラジオでは読むほどの情報量は伝えきれません。しかし週刊誌ならば、文字と写真でかなり掘り下げた記事として読めますからね。そんな週刊誌的な雑談は、飲み屋や立ち話では大いに受けます。
でも雑談にもちょっと本物志向的な、つまり同好の趣味人だからこそわかる雑談となると、月刊誌となります。月刊誌には『文藝春秋』や『世界』のように、時代を切り取りモノ申すようなものから、スポーツ、ファッション、小説、アウトドア、車、音楽、料理、グルメ、旅行など同じ趣味同士の共通の「広場」としてのものがあります。
月刊誌的な雑談は「奥が深い」。週刊誌的な知識ではとてもついていけないほどの「コア」な雰囲気バリバリの会話ができます。
「やはりキャノンの一眼レフは青の抜けがいいですねぇ」「ニコンはモノクロのあがりが最高です」
「湯布院の○○の宿の造りは一見の価値ありだ」
なんてのも、話題が共通している同好の士の雑談は、実はその含蓄の深さの張り合い(笑)であったり、情報交換の場でもあるわけです。
ならば現場の方とする雑談の妙味はどこにあるのか。それは雑談から浮かび上がり、にじみ出す「人柄」とその筋にやたら詳しい博識ぶりにありますね。
要するに、人間性としての広がりを知ることができる点にあります。ついつい介護やケアの方々の取材だと、その手が中心になりがちですが、ふと雑談で趣味や休みの様子の話題を振ると、案外と意外な人柄がわかって、とてもエキサイトすることもあります。
先日の札幌の質問力セミナーでは、参加者の趣味を質問するワークショップで、「登山」と答えた彼はエベレスト登頂の経験があったり(驚)、フラワーアレンジメントのプロ級の人がいたり……そんな人との雑談は実に楽しいものです。
ムロさんのデジカメ日記
那覇市国際通りでのスナップです。座ればピタリとお尻が椅子にくっつくというのでしょうか? シャッターの前で「占いの館」はちょっときびしいのでは?
国際通りの泡盛の専門店でハブ酒を前に。さすがに飲む気にはなれませんでした。実は夜の11時なのに、まだ開いていました。これに驚き!
新宿御苑のお花見風景。新入社員の歓迎会も兼ねているのでしょうか。こんな風景が全国のお花見会場で繰り広げられていることでしょう。
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コメント
雑談の中からの思わぬ話題に「えー!そうなんですか~!!!」と驚き、共通点などがみつかると、とても親近感がわいたりすることもあります。
わずかな時間、わずかな言葉のやりとりの中でも深められることは、自分が気づいてないだけで案外多くあるのかもしれませんね。
ちょっとした相手のしぐさや表情、目の輝き、言葉などからのサインをスッと受け取り、思いやりをもってかえすことができると、良い感じの心のキャッチボールができるのでしょうね…でも、今の私は、出来ていなくて反省することばかりです!
そして…エベレスト登頂のお話、興味深いです。昔の山歩きの感覚がよみがえってきました。
エベレストなんてとても無理ですが、退職したらまた、登山を再開したいなぁ…と思っちゃいました!
雑談ほど気楽なものはありませんね。
行政や厚労省の人たちとの話題も、介護保険がらみなら「ちょっとポジショニング」(笑)せざるを得ない場面もありますが、趣味や子育てとなると「フラットな関係」。おたがいさまの雰囲気で語れるのがとてもいいです。
桃太郎さんも、キジやサルや鬼たちとも、一度そんなことも味わいながら雑談をしてみてはいかがでしょうか?ついついリアクションが興味深く、楽しくなりますよ。
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