対談の楽しみ
1年前から、『ケアコム』という名の隔月刊誌を(偶数月発行)定期刊行しています。
これは、私がよく呼んでいただく都道府県の特養・老健・特定施設を中心にして、約1万部発行しています(今年中には全国発送を予定)。
「介護・福祉施設運営のためのマネジメント総合情報誌」と銘打っているように、人材、労務、財務、サービス、ケアマネジメントなどを総合的にとらえたマネジメント情報誌です。すべての施設の方々に読んでいただくため、「無料で」郵送しています。
さて、本誌のウリのひとつは、表紙に対談の方の写真をもってきていること。「要するに、ちょっと『AERA』(朝日新聞社刊)を意識?しています?」とも言われたり(^_^;)。
対談相手は一流の方々ばかりで、樋口恵子さん(評論家)、村田幸子さん(元NHK論説員)、服部万里子さん(立教大学教授)、沖藤典子さん(作家、介護給付費分科会委員)という、介護保険業界?でジャンヌダルクのように活躍する女性陣の方々や、施設運営ではユニークな活躍をする小山剛さん(新潟県長岡こぶしの里 総合施設長)などなど。今後の顔ぶれもお楽しみということで。
さて、小生は原稿も書いていますが、対談のホスト役をしています。この対談は実に楽しいです。まずは、何よりもそれぞれが持論を展開していただける点です。わずか1時間ですが、とにかくあっという間。自分の主張だけでなく、住民の目線や現場の目線があるので、読み手にもとても説得力があります。
また、エピソードを聞くのも楽しいものです。樋口恵子さんがある特養に行かれたときの、とてもかわいい笑顔の女性の方(85歳)との会話です。
「すばらしい笑顔ですね」
「あんたね、ここではこうして笑っていないと生きていけないのよ」
その時、その方は生きる術として笑顔を作っている、笑顔が張り付いているという現実に思い知らされたといいます。このエピソードは、施設ケアの質や利用者にかけている負担について話す時に必ずご紹介しています。
このほかにも、第一線で活躍する皆さんから現場への温かいメッセージを紡ぎだすことも大切にしています。思わぬ展開もありますが、それが対談の妙味で、小生の質問力も鍛えられる現場です。
バックナンバーは公式HPで拝見できます。よかったらちょっと覗いてみて下さい!(^^)!。
ムロさんのデジカメ日記
左から、村田幸子さん、小山剛さん、服部万里子さんです(照明がいまひとつですみません(^_^;))。
4月発行の第8号は沖藤典子さん、6月発行は落合恵子さんです。
毎週火曜日配信のメルマガ「元気いっぱい」の117号は「願い(Wish)を課題に」です(今回は火曜日配信)。ケアタウン総合研究所のHPに掲示しています。
バックナンバーはすべて閲覧可能です! 申し込みもケアタウン総合研究所のHPから!
コメント
ケアコム、web版でバックナンバーも読ませていただきました。
対談でのお話、私たちが日ごろ「当たり前」として疑問を感じていなかったり、「これでいいのかな?」とちょっぴりモヤモヤしていることに、少し違う視点でのメッセージを読ませていただけるのはとてもいいですよね。
そして、高室先生の的確なわずかな?文字数の質問で引き出される多くの言葉。これこそ「質問力」ですね。
「笑顔」のエピソードはドキリとします… 生きる術としての笑顔から本当の笑顔へとなれるように、自分も、そして利用者の皆さんとも共に語り合うことをしていきたいと思いました。
また、是非この方との対談を…とリクエストさせてください!
それと「玉手箱」も楽しみに読ませていただきますね。
先生お久しぶりです
今とてもお疲れで、あのリフレッシュは何だったのかというくらい今忙しくなり、コメントもできず…悩みケース2件抱えて四苦八苦です。
元気なくてすみません。
「これでいいのかな?」と、立ち止まって振り返ることを習慣にすることは大切だと思います。とくに要介護となった高齢者の方は、我慢や遠慮が先に立ち、なかなか本音を語っていただけないことが多くなりますからね。
だからこそ、ようやくこぼれ出た言葉は宝物のように貴重なひと言かも。それをチームで話し合い深めることも、連携の大切な勘所かもしれませんね。
hida-kobajunさん、あまり根つめないでください。もう春がやってきました。悩む時、ひとりでなく、チームのみんなで悩みましょう。
先週は札幌、山形、那覇で研修会があり、北から南への渡り鳥状態でした。コメントが遅れまして、ごめんなさいです(^_^;)
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