時間長者
最近、民生委員さんや地域の方々を集めた「福祉のまちづくり」系の講演会に呼ばれることが立て続けにありました。茨城県の稲敷市と坂東市。とくに稲敷市では、400人は入るであろうホールに約150人程度の方々が集まりました。平日に集まった多くの方々は、平均年齢65歳~75歳でした。
そこで、「福祉のまちづくり」の前に「日本長命化社会」の話をひとつします。
「大体、長生き=長「寿」なんて決めつけるからややこしい。それは本人が思うこと、実感することで、国や厚労省が謳いあげるものではないはずです」
もちろん、そうありたいというのはわかりますけどね。要するに、リアルに言うと、みんなが長生き(長命)になったというシンプルなこと。ところがその実態は、たしかに元気で長生きの方もいれば、病気をしても長生きの方、介護が必要になっても長生きの方までいろいろ。虚弱で長生きの方もいますね(一応、介護予防ケアマネジメント的観点で申しますと「特定高齢者」という方々もいます)。
わたしは、この高齢社会日本を支えるのは、つくづく若者や中高年なんて限定すること自体に無理があると思いますね。つまりは「みんなで支える」意識が大切で。だから子どもだってできること、若者でできること、中高年でできること、そして高齢者自身でできることをズバズバと提案します。
お話しする内容は多岐にわたりますが、まずお話しするのが「みなさんは長者さんです」という切り口。それもお金や土地でなく、「時間長者」ということ。なにしろ、歩んできた時間の長さが長いし、さらに自由になる時間も圧倒的に多い。だから週1時間でもいいので、お互いが「時間の寄付」をしあって(あくまでお金ではありません!)、高齢者や地域の支え合いに貢献できる「タイムバンク・ネットワーク」を作ってはどうかというアイデアをお話しします。
実際に目の前にいる方は昭和初期の生まれの戦中派ですが、これからの狙い目は団塊の高齢者のみなさんとお話しします。もちろん「そうは簡単にうまくいかない」という声は覚悟の上で、いかに知恵を絞り合うかのコツをお話しします。
私は「全員をその気にさせるのは無理でも、1割程度ならなんとかなると思いませんか?」とさらにアイデアを紹介します。
稲敷市の民生委員さんのアンケートに「時間長者というネーミングがいい」との声がたくさん寄せられ、ホッと嬉しくなりました!(^^)!
ムロさんのデジカメ日記
全国老施協21世紀塾・第4日目のワークショップの様子です。いつもは8割が女性なのに、今回は8割が40代の男性陣! 10年後の高齢者福祉を担うホープの皆さんです。
神戸港のポートピアを朝のジョギングしている時に出会った不思議?な光景の数々。カンガルーが立ち上がった風景と、まるで牛が頭を突っ込んでエサを食べているような光景。コンテナもデカイ、スケールもデカイ。
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