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高室成幸の「ケアマネさん、あっちこっちどっち?」

「ポジティブ」を生きる人

 最近、なかなか他の講師の方の話を聞く機会が少なくなっていて、これはいかんなぁと思っていました。
 今回ご紹介するのは、6年ぶりに再会した大谷由里子さんです。全国老人福祉施設協議会の「21世紀委員会」なる若手経営者の研修会で、彼女が先に行い、小生がその後の研修を行うという流れでの再会でした。

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 彼女は吉本興業に入社し、あの故横山やすしの女性マネージャーとして辣腕を振るいました。その後は超売れっ子の夫婦漫才師・大助花子のマネージャーでもありました。
 いまは「支縁塾」なる「笑いを取り入れた人材育成研修」会社を経営し、NHKスペシャルなど多くのメディアに取り上げられる彼女です。年間300回を超える講演・研修をプロデュースしているというから驚きです。

 その彼女の名物講演を聴きました。
 「人は知識では元気になりません。人が元気になるんは、みんなで新しい形を作る時、協力する人がいてくれる時、そして自分を受け入れてくれる人がいる時です」
 速射砲のように繰り出される(笑)大阪弁は、まあスゴイ!
 「人は自分のためにはそんなにがんばれないんです。私もかつて…」
 自分の体験、吉本の芸人の話、独立して失敗した苦労話。話題が豊富で、聴く者を飽きさせません。何より、借り物でない自分の言葉です。

 大谷さんは「ココロの元気」をコンセプトに、いまの日本に元気パワーを巻き起こそうとがんばっているわけですが、これって言いかえると「ポジティブ・シンキング」で生きようということ。
 控室でプレゼントしてもらった『元気セラピー』(KKロングセラーズ刊)を開くと、なるほどということが書いてありました。少しご紹介します。
 「とにかく出すことは大切です。知恵を出す、精をだす、元気を出す。出すはすごく前向きなこと。おしっこもウンチも同じ。出さないと大変なことになります。力は出しきるから感動的なんです」
 たとえも絶妙でなかなかオモロイ。…いやぁ、大谷さんパワー全開の本にも「刺激」されちゃいました。

ムロさんのデジカメ日記
 大谷さんとのツーショットです。この後、携帯番号を交換しましたよ。
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 京浜東北線の車内広告。キャッチコピーが気になってデジカメショットしました。
「未来に向かって歩き始めた若者達が、これからの高齢者です」くらしの友葬儀センター
 サブコピーが「もっともっと熱く生きて下さい」…う~ん、微妙に意味深ですね。
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プロフィール
高室成幸
(たかむろ しげゆき)
ケアタウン総合研究所所長。日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『ケアマネジメントの仕事術』『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

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著者:高室成幸
定価:¥2,100(税込)
発行:中央法規出版
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